② バックオフィスで任せられる業務一覧
ここが本記事の核心です。自社のどの業務をアウトソーシングできるかを業務種別に整理します。
経理・財務
委託できる主な業務
- 日々の記帳・帳簿管理
- 請求書・領収書の発行・処理
- 売掛金・買掛金の管理
- 月次決算・年次決算のサポート
- 経費精算の処理
- 税務申告に向けた書類整備
経理は専門知識が必要なうえ、毎月繰り返し発生する定型業務が多く、アウトソーシングとの相性が非常に良い領域です。
スタートアップや中小企業では、税理士事務所ではカバーしきれない日常の記帳・請求業務を代行サービスに委託するケースが増えています。
経理代行サービスの詳しい比較は
→「経理代行サービス・経理アウトソーシングおすすめ比較14選」
給与計算・勤怠管理
委託できる主な業務
- 給与計算(残業代・各種手当の計算を含む)
- 勤怠データの集計・管理
- 給与明細の発行
- 源泉徴収票・年末調整の対応
- 賞与計算
給与計算は労働基準法・社会保険法など複数の法令知識が必要で、かつ毎月締め切りが発生する業務です。
法改正への対応コストを考えると、専門サービスへの委託は費用対効果が出やすい領域といえます。
給与計算代行サービスの詳しい比較は
→「プロがおすすめする給与計算アウトソーシング5選」
人事・労務
人事労務の委託できる業務は、大きく「労務担当者が担う運用業務」と「社会保険労務士(社労士)の資格が必要な手続き業務」の2種類に分かれます。
労務担当者が担う運用業務(社労士資格不要)
- 入退社書類の回収・確認・システム登録
- 従業員マスタの整備・更新
- 従業員からの労務相談の窓口対応
- 健康診断の案内・受診管理
- 勤怠・労務管理システムの導入支援
社労士が必要な手続き業務
- 雇用保険・健康保険・厚生年金の資格取得・喪失届の申請
- 育休・産休給付金の申請
- 労働保険の年度更新手続き
- 就業規則の作成・届出
社会保険・労働保険の申請手続きは、社労士の資格を持つ人しか代行できないと法律で定められています。そのため、手続き業務まで任せたい場合は、社労士が在籍または提携しているサービスを選ぶことが必須です。一方、運用・管理業務のみの委託であれば、社労士資格のないサービスでも対応可能です。委託したい業務がどちらに当たるかを整理してから検討しましょう。
また、労務は法改正の影響を受けやすく、対応を誤ると労働基準監督署の指導対象になるリスクもあります。すでに顧問社労士と契約している企業であれば、運用業務をアウトソーシングし、手続き業務は顧問社労士に残すという分担も有効です。
人事労務アウトソーシングの詳しい比較は
→「人事労務アウトソーシングおすすめ11選比較」
採用業務(RPO)
委託できる主な業務
- 求人票の作成・媒体掲載
- 応募者対応・面接日程調整
- 書類選考のスクリーニング
- 採用広報コンテンツの制作
- 内定後のオファー・入社手続きサポート
採用業務のアウトソーシングはRPO(リクルートメント・プロセス・アウトソーシング)と呼ばれ、採用担当者を増やさずに採用力を高められる手段として注目されています。繁忙期だけスポットで利用できるサービスも多く、柔軟に活用できます。
採用アウトソーシングの詳しい比較は
→「RPO(採用アウトソーシング)のおすすめ16選比較」
総務・事務・資料作成
委託できる主な業務
- データ入力・管理
- 各種資料・レポートの作成
- メール対応・スケジュール管理
- 契約書管理・各種書類の整理
- 備品発注・在庫管理
総務・事務系の業務はオンラインアシスタントサービスとの相性が良く、月額固定で幅広い雑務を引き受けてくれるサービスが増えています。
経理・労務ほど専門知識を問わない業務が多いため、比較的スモールスタートしやすい領域です。
総務・事務・資料作成代行サービスの詳しい比較は
→「オンライン秘書・アシスタント比較」
→「資料作成代行サービス15選」
③ 逆に、アウトソーシングに向かない業務は?
アウトソーシングを検討するうえで、「何でも任せられるわけではない」という認識も重要です。以下の業務は外部委託に向かない、あるいは慎重な判断が必要です。
向かない業務の例
- 経営判断・意思決定:予算配分、組織方針、事業戦略など、経営の根幹に関わる判断は外部に委ねるべきではありません
- 機密性の極めて高い業務:取締役会議事録の作成、M&A関連業務など、情報漏洩リスクが致命的になる領域
- 社内文化・ブランドに深く関わる業務:採用の最終面接、社内広報の企画立案など、自社らしさが問われる判断業務
- 頻繁に仕様が変わる業務:引き継ぎコストがかさみ、外注のメリットが薄れます
アウトソーシングは万能ではありません。「定型で繰り返し発生し、専門知識が必要な業務」を切り出すのが成功の基本原則です。
関連記事:アウトソーシングのメリット・デメリットを多角的に比較 定常業務は外注向き!?アウトソーシングが最適とされる理由を解説
④ 全部まとめて任せたいならBPO・バックオフィス代行サービスがおすすめ
「経理も労務も総務もまとめて外注したい」「管理部門を丸ごと外部化したい」という場合は、複数業務を一括で受けるBPO・バックオフィス代行サービスが適しています。
業務ごとに別々の委託先を持つと、管理コストや連携コストが増えてしまいます。
一社にまとめることで窓口が一本化され、業務間の連携もスムーズになります。
おすすめバックオフィス代行サービス3選
バックオフィス業務を幅広くカバーするサービスから、特に中小企業・スタートアップに選ばれやすい3サービスを紹介します。
サービス | 向いている企業 | 対応領域 | 特徴 |
|---|
Remoba | 安定性や専門性が求めれられるバックオフィス業務を任せたい企業 | 経理・労務・営業事務・アシスタント | 専門性が必要なバックオフィス業務をチームで支援 |
Caster BPO | 幅広い作業をカスタムで任せたい企業 | BPO全般 | 必要な業務をカスタマイズしやすい |
パーソルワークスデザイン | 大規模・官公庁系も含めたBPOを検討する企業 | BPO全般 | 大手グループの体制・実績 |