バックオフィスのアウトソーシングとは?任せられる業務一覧とおすすめサービス比較

バックオフィスのアウトソーシングとは?任せられる業務一覧とおすすめサービス比較

アシスタント更新日:2026-06-03

バックオフィスのアウトソーシングで任せられる業務を、経理・給与計算・人事労務・採用・総務まで網羅的に解説。業務特化サービスと複数業務をまとめて委託できるBPO・代行サービスの選び方、費用相場まで、「何をどこに任せるか」を判断できるガイドです。

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バックオフィスのアウトソーシングを検討しているが、「どの業務まで任せられるのか」「どんなサービスに頼めばいいのか」がわからないと感じている経営者・管理部門担当者の方は多いのではないでしょうか?

① バックオフィスアウトソーシングとは?

バックオフィスアウトソーシングとは、経理・労務・総務・採用事務など、社内を支える管理業務の一部または複数業務を外部の専門サービスに委託することです

単純な作業代行だけでなく、業務フローの整理、クラウドツールの運用、担当者不在時の安定運用まで含めて支援を受けられる点が特徴です。

バックオフィスとフロントオフィスの違い

フロントオフィス

バックオフィス

役割

顧客と直接接点を持つ業務

会社を裏で支える内部業務

主な業務例

営業・マーケティング・カスタマーサポート

経理・人事・総務・法務

売上との関係

直接結びつく

直接結びつかない

ミス発生時のリスク

顧客対応・機会損失

法的リスク・従業員トラブル

直接売上に結びつかないぶん後回しにされがちですが、ミスが発生すると法的リスクや従業員トラブルに直結するため、質の担保が重要な領域です。

関連記事:
労務アウトソーシングとは?業務範囲・費用・メリット・注意点を解説
経理アウトソーシングとは?記帳代行との違いと向いている会社を解説

② バックオフィスで任せられる業務一覧

ここが本記事の核心です。自社のどの業務をアウトソーシングできるかを業務種別に整理します。

経理・財務

委託できる主な業務

  • 日々の記帳・帳簿管理
  • 請求書・領収書の発行・処理
  • 売掛金・買掛金の管理
  • 月次決算・年次決算のサポート
  • 経費精算の処理
  • 税務申告に向けた書類整備

経理は専門知識が必要なうえ、毎月繰り返し発生する定型業務が多く、アウトソーシングとの相性が非常に良い領域です。

スタートアップや中小企業では、税理士事務所ではカバーしきれない日常の記帳・請求業務を代行サービスに委託するケースが増えています。


経理代行サービスの詳しい比較は

→「経理代行サービス・経理アウトソーシングおすすめ比較14選


給与計算・勤怠管理

委託できる主な業務

  • 給与計算(残業代・各種手当の計算を含む)
  • 勤怠データの集計・管理
  • 給与明細の発行
  • 源泉徴収票・年末調整の対応
  • 賞与計算

給与計算は労働基準法・社会保険法など複数の法令知識が必要で、かつ毎月締め切りが発生する業務です。

法改正への対応コストを考えると、専門サービスへの委託は費用対効果が出やすい領域といえます。


給与計算代行サービスの詳しい比較は

→「プロがおすすめする給与計算アウトソーシング5選


人事・労務

人事労務の委託できる業務は、大きく「労務担当者が担う運用業務」と「社会保険労務士(社労士)の資格が必要な手続き業務」の2種類に分かれます。

労務担当者が担う運用業務(社労士資格不要)

  • 入退社書類の回収・確認・システム登録
  • 従業員マスタの整備・更新
  • 従業員からの労務相談の窓口対応
  • 健康診断の案内・受診管理
  • 勤怠・労務管理システムの導入支援

社労士が必要な手続き業務

  • 雇用保険・健康保険・厚生年金の資格取得・喪失届の申請
  • 育休・産休給付金の申請
  • 労働保険の年度更新手続き
  • 就業規則の作成・届出

社会保険・労働保険の申請手続きは、社労士の資格を持つ人しか代行できないと法律で定められています。そのため、手続き業務まで任せたい場合は、社労士が在籍または提携しているサービスを選ぶことが必須です。一方、運用・管理業務のみの委託であれば、社労士資格のないサービスでも対応可能です。委託したい業務がどちらに当たるかを整理してから検討しましょう。

また、労務は法改正の影響を受けやすく、対応を誤ると労働基準監督署の指導対象になるリスクもあります。すでに顧問社労士と契約している企業であれば、運用業務をアウトソーシングし、手続き業務は顧問社労士に残すという分担も有効です。


人事労務アウトソーシングの詳しい比較は

→「人事労務アウトソーシングおすすめ11選比較


採用業務(RPO)

委託できる主な業務

  • 求人票の作成・媒体掲載
  • 応募者対応・面接日程調整
  • 書類選考のスクリーニング
  • 採用広報コンテンツの制作
  • 内定後のオファー・入社手続きサポート

採用業務のアウトソーシングはRPO(リクルートメント・プロセス・アウトソーシング)と呼ばれ、採用担当者を増やさずに採用力を高められる手段として注目されています。繁忙期だけスポットで利用できるサービスも多く、柔軟に活用できます。


採用アウトソーシングの詳しい比較は

→「RPO(採用アウトソーシング)のおすすめ16選比較


総務・事務・資料作成

委託できる主な業務

  • データ入力・管理
  • 各種資料・レポートの作成
  • メール対応・スケジュール管理
  • 契約書管理・各種書類の整理
  • 備品発注・在庫管理

総務・事務系の業務はオンラインアシスタントサービスとの相性が良く、月額固定で幅広い雑務を引き受けてくれるサービスが増えています。

経理・労務ほど専門知識を問わない業務が多いため、比較的スモールスタートしやすい領域です。


総務・事務・資料作成代行サービスの詳しい比較は

→「オンライン秘書・アシスタント比較

→「資料作成代行サービス15選


③ 逆に、アウトソーシングに向かない業務は?

アウトソーシングを検討するうえで、「何でも任せられるわけではない」という認識も重要です。以下の業務は外部委託に向かない、あるいは慎重な判断が必要です。

向かない業務の例

  • 経営判断・意思決定:予算配分、組織方針、事業戦略など、経営の根幹に関わる判断は外部に委ねるべきではありません
  • 機密性の極めて高い業務:取締役会議事録の作成、M&A関連業務など、情報漏洩リスクが致命的になる領域
  • 社内文化・ブランドに深く関わる業務:採用の最終面接、社内広報の企画立案など、自社らしさが問われる判断業務
  • 頻繁に仕様が変わる業務:引き継ぎコストがかさみ、外注のメリットが薄れます

アウトソーシングは万能ではありません。「定型で繰り返し発生し、専門知識が必要な業務」を切り出すのが成功の基本原則です。

関連記事:アウトソーシングのメリット・デメリットを多角的に比較 定常業務は外注向き!?アウトソーシングが最適とされる理由を解説

④ 全部まとめて任せたいならBPO・バックオフィス代行サービスがおすすめ

「経理も労務も総務もまとめて外注したい」「管理部門を丸ごと外部化したい」という場合は、複数業務を一括で受けるBPO・バックオフィス代行サービスが適しています。

業務ごとに別々の委託先を持つと、管理コストや連携コストが増えてしまいます。

一社にまとめることで窓口が一本化され、業務間の連携もスムーズになります。

おすすめバックオフィス代行サービス3選

バックオフィス業務を幅広くカバーするサービスから、特に中小企業・スタートアップに選ばれやすい3サービスを紹介します。

サービス

向いている企業

対応領域

特徴

Remoba

安定性や専門性が求めれられるバックオフィス業務を任せたい企業

経理・労務・営業事務・アシスタント

専門性が必要なバックオフィス業務をチームで支援

Caster BPO

幅広い作業をカスタムで任せたい企業

BPO全般

必要な業務をカスタマイズしやすい

パーソルワークスデザイン

大規模・官公庁系も含めたBPOを検討する企業

BPO全般

大手グループの体制・実績

Remoba(リモバ)

Remoba(リモバ)

Remobaは、株式会社Enigolが運営するオンラインバックオフィス支援サービスです。経理・労務・営業事務・アシスタントなどのサービスラインナップがあり、専門性とITサービスを使いこなすことが求められる複雑な業務をアウトソージングすることを得意としています。会計士、社労士を含めた専門性の高い支援が可能です

項目内容

サービス名

Remoba(リモバ)

会社名

株式会社Enigol

料金プラン

Remobaアシスタント・営業事務 96,000円(税抜)/月〜
Remoba経理・労務 200,000円(税抜)/月〜
その他スタートアップ向けやカスタマイズプランについては要問合せ

詳細

Remobaの主な特徴として、バックオフィスの専門性チームでのサポート採用基準の厳格性ITリテラシーが高いことが挙げられます。

  • 採用プロセスの厳格化弊社独自の採用基準で厳格にアシスタント候補者をスクリーニング。アシスタントに重要なスキルや、独自のwebテストと面談を実施。
  • リモートアシスタントに特化した教育:ITツールの利用法や、日々のコミュニケーションの方法などオンラインで働くことに特化したスキル教育・研修を行うことで、クライアント様へのサービス提供をスムーズに行えるようにします。
  • バックオフィス專門のアウトソーシング:会計士・社労士のもとバックオフィス業務のアウトソーシングの設計・改善まで行います
  • チームでのサポート:チームでクライアント様をサポートすることで、品質を高水準に保つだけでなく、長い期間安定してクライアント様をサポートできる仕組みが整っています。

公式サイト

https://remoba.biz/

Caster BPO

Caster BPO

Caster BPOは、目的に応じて必要な業務を必要な分だけアウトソースできる、完全カスタマイズサービスのBPOです。BPO対応するスタッフは、100分の1という厳しい基準で選ばれたスタッフのみ。企業毎に専属のアシスタントを配置することでスピーディに対応。個人情報についてもガイドラインをクリアし、個人情報保護認証「JAPiCOマーク」を取得済みです。

項目内容

サービス名

Caster BPO

会社名

株式会社キャスター

公式サイト

https://bpo.cast-er.com/

パーソルワークスデザインBPOサービス

パーソルワークスデザインBPOサービス

パーソルワークスデザインBPOサービスは、一般企業向けのBPOサービス以外にも、官公庁向けのBPOサービスも展開しています。官公庁向けアウトソーシングでは、子育て支援関係の事業から中小企業向けの融資制度など幅広く提供。またBPO専業で50年以上の実績や、人材大手「パーソルグループ」ならではの「人材戦略」も強みです。

項目内容

サービス名

パーソルワークスデザインBPOサービス

会社名

パーソルワークスデザイン株式会社

公式サイト

https://www.persol-wd.co.jp/service/bpo-service/

より多くのサービスを比較したい方は「BPOサービスおすすめ20選|概要や選ぶポイントは?」もご参照ください。

サービスを選ぶ3つのポイント

1. 対応業務の範囲を確認する

自社が任せたい業務をすべてカバーしているか確認しましょう。「経理はできるが労務は対応外」というケースも少なくありません。将来的に委託範囲を広げる可能性がある場合は、拡張性の高いサービスを選ぶと後々の手間が省けます。

2. セキュリティ・情報管理体制を確認する

バックオフィス業務には給与情報・財務情報・個人情報など機密性の高いデータが多く含まれます。

Pマーク・ISO27001などの認証取得状況、秘密保持契約の内容、データ管理の方法を事前に確認することが必須です。

3. スモールスタートできるか確認する

初めてのアウトソーシングでいきなり全業務を委託するのはリスクが高いです。まず1〜2業務から始め、運用を見ながら段階的に拡大できるサービスを選ぶことで、初期の失敗リスクを下げられます。

⑤ 費用相場|業務別の月額目安早見表

アウトソーシングの費用は業務内容・業務量・委託先の規模によって幅があります。以下はあくまで目安としてご参考ください。

業務カテゴリ

月額費用の目安

料金体系の主な種類

経理・記帳代行

3万〜15万円

月額固定/仕訳件数による従量制

給与計算

従業員1人あたり500〜1,500円

人数による従量制が多い

人事・労務

5万〜20万円

月額固定(対応業務の範囲による)

総務・事務代行

3万〜10万円

月額固定/時間単位制

BPO(複数業務一括)

5万〜30万円以上

月額固定(業務量・人員規模による)

費用対効果を正しく試算するポイント

アウトソーシングのコストを判断するには、「委託費用」と「現状の内製コスト」を比較する必要があります。内製コストには以下が含まれます。

  • 担当者の人件費(給与+社会保険料+賞与)
  • 採用・教育コスト
  • 担当者が欠員・退職した際のリスクコスト
  • 法改正対応などのキャッチアップコスト

これらを合算すると、月額5〜10万円のアウトソーシングが「内製より安い」というケースは中小企業では珍しくありません。

関連記事:労務アウトソーシングの費用相場は?業務別料金と見積もりの注意点を解説

関連記事:経理アウトソーシングの費用・相場は?自社雇用との比較と見積もりの注意点を解説

関連記事:採用代行費用の相場とサービスを利用する際の注意点!

⑥ まとめ:「何を任せるか」から逆算して選ぼう

本記事の要点を整理します。

  • バックオフィスのアウトソーシングは、経理・給与計算・人事労務・採用・総務など幅広い業務が対象になります
  • 業務特化で任せたい場合は各専門サービス(経理代行・給与計算代行・人事労務・RPOなど)が向いています
  • 複数業務をまとめて任せたい場合はBPO・バックオフィス代行サービスが向いています
  • 経営判断・高度な機密業務・頻繁に仕様が変わる業務はアウトソーシングに向きません
  • 費用は内製コストと比較して判断しましょう。中小企業では内製より安くなるケースも多いです

アウトソーシングを検討する際は、まず「どの業務が自社の負担になっているか」を棚卸しすることから始めることをおすすめします。1〜2業務のスモールスタートで始め、効果を確認しながら段階的に委託範囲を広げていくアプローチが、失敗リスクを最小化します。

Remobaでは経理・労務・アシスタントの各領域で専門サービスを提供しています。まずはお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

公認会計士・税理士 辻田和弘のプロフィール画像

株式会社Enigol

公認会計士・税理士 辻田和弘

東京大学経済学部卒業後、丸紅株式会社に入社。経理部にて事業投資案件の会計面での検討・支援を担当するほか、子会社の内部統制構築、IFRS導入プロジェクト、全社連結会計システム導入プロジェクトに従事。公認会計士・税理士として長年にわたり会計・税務専門業務に携わった経験を持つ。現在は株式会社Enigolを創業し、Remoba(リモバ)経理・労務の総合監修を担当。スタートアップから中小企業・大企業まで、経理・労務を含むバックオフィス業務全般の支援を行っている。

資格
公認会計士
税理士

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