営業事務代行とは?仕事内容・費用相場・メリット・デメリットを解説

営業事務代行とは?仕事内容・費用相場・メリット・デメリットを解説

営業事務更新日:2026-06-20

営業事務代行とは何か、依頼できる業務内容・メリットとデメリット・費用相場から、自社に合ったサービスの選び方まで、初めて検討する方にも分かりやすく解説します。

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「営業担当者が事務作業に追われて、商談に使う時間が足りない。」

「営業事務スタッフを採用したいが、なかなか良い人材が見つからない。」

そんな悩みを抱える企業が増える中で注目されているのが、営業事務代行サービスです。

この記事でわかること:

①営業事務代行とは何か
②依頼できる業務の範囲
③費用相場と導入判断の基準

営業事務代行とは

営業事務代行とは、企業の営業活動に付随する事務作業を、外部の専門スタッフが代わりに行うサービスのことです。

営業現場では、見積書・契約書の作成、受発注管理、顧客データの入力、スケジュール調整など、直接の営業活動以外にも多くの業務が発生します。これらを外部に委託することで、営業担当者は商談や顧客フォローといった本来のコア業務に集中できるようになります。

似た名称のサービスとの違いを以下に整理します。被る範囲もありますが、営業事務代行は日々の毎日の業務が発生し、組織の中での関係者とコミュニケーションが求められること、業務範囲が広く、他の代行と比較して業務フローをつくって改善のPDCAを回す必要があり難易度が高いです

比較軸

営業事務代行

秘書代行

事務代行(一般)

主なサポート対象

営業部門・営業担当者

経営者・役員個人

会社全体・部門横断

得意な業務

受発注・SFA入力・レポーティング・見積書作成

スケジュール管理・出張手配・来客対応・議事録

データ入力・書類作成・メール対応など定型業務全般

必要なスキル

SFA・CRM・MAツール等の実務経験・営業プロセスの理解

高いコミュニケーション能力・気配り・機密管理

PC・Office操作・正確性

向いている企業

営業部門の事務負担を減らしたい企業

経営者・役員の時間を確保したいスタートアップ・中小企業

バックオフィス全体の事務コストを下げたい企業

3つの中で最も難易度が高いのが営業事務代行です。理由は3つあります。

1つ目は、毎日継続的に業務が発生する点です。秘書代行や一般的な事務代行は依頼ベースで動けますが、営業事務は受発注・SFA入力・日報確認など日次で回す業務が多く、代行スタッフも複数人にまたがりスケジュールや人員管理をしつつ、営業チームのリズムに合わせて動く必要があります。

2つ目は、組織内の複数関係者とのコミュニケーションが必要な点です。営業担当者・営業マネージャー・場合によっては顧客や取引先とも直接やりとりが生じます。単純な指示待ちではなく、文脈を読んで動ける対応力が求められます。

3つ目は、業務フローの設計と改善まで求められる点です。人員が複数人のチームになり、かつ業務範囲が広い分、「誰がいつ何をどの順番でやるか」を整理するオペレーション設計が欠かせず、実際に回しながらPDCAを繰り返していくことになります。これは定型作業の代行とは性質が異なります。

サービスを選ぶ際には「ツールが使えます」だけでなく、業務フローの設計・改善まで伴走できるかどうかを確認することが重要です

関連記事: 事務代行サービスとは?メリットや特徴、対応業務を解説!

営業事務代行でできる業務内容

営業事務代行に委託できる業務は、大きく「従来型の定型業務」と「システム関連業務」の2種類に分かれます。

従来型の定型業務

業務カテゴリ

具体例

電話・メール対応

問い合わせ対応、アポイント調整、クレーム一次対応

書類作成

見積書・請求書・提案資料・契約書の作成・管理

受発注管理

注文受付、納品確認、在庫照会、納期調整

スケジュール管理

営業担当者のカレンダー管理、会議・商談の日程調整

データ入力・整理

顧客リスト更新、名刺情報のデジタル化、集計作業

システム関連業務(近年拡大中)

SFA・CRM・MAツールの普及により、以下のような高度な業務も代行対象となっています。

システム・ツール

代行できる業務例

SFA/CRM(Salesforceなど)

商談情報の入力・更新、顧客データの整備、パイプライン管理

MAツール(HubSpotなど)

リード情報の管理、メール配信補助、フォーム対応

レポーティング

広告・EC・売上データの集計、Looker Studio・Excelでの資料作成

受発注システム

専用システムでの受発注処理、在庫確認、納期調整

関連記事: 営業事務の業務内容とは?よくある課題や解決策まで解説

依頼できない業務・注意点

営業戦略の立案・商談・クロージングなど、直接的な営業活動は原則として代行範囲外です。

これらを求める場合は「営業代行」サービスが別途必要になります。

営業代行・営業アウトソーシングとの違い

名称が似ているサービスとの違いを整理します。

比較軸

営業事務代行

営業代行

代行する業務

事務・バックオフィス作業

商談・新規開拓・テレアポ

対象ユーザー

事務負担を減らしたい企業

営業人員が不足している企業

費用相場(月額)

3〜20万円

20〜50万円+成果報酬

指揮系統

業務委託(外部スタッフが対応)

業務委託(外部スタッフが営業)

「営業アウトソーシング」は文脈によって営業事務の外注を指す場合と、営業活動そのものの外注を指す場合があります。サービス詳細を確認する際は、どの範囲を代行するかを必ず確認しましょう。

関連記事: 営業代行会社おすすめ8選比較|選び方・費用相場を徹底解説【2026年版】

関連記事: 営業アウトソーシングとは?メリット・デメリット・注意点を解説

営業事務代行を導入するメリット

① 営業担当者がコア業務に集中できる

事務作業を外注することで、営業担当者は商談・顧客フォロー・関係構築に時間を充てられます。

「事務に追われて商談件数が増やせない」という状況を解消する最も直接的な手段です。

関連記事: コア業務とノンコア業務の違いとは?業務整理とアウトソーシング活用のポイント

② 採用・育成コストを削減できる

正社員や派遣スタッフを採用する場合、求人・面接・育成に数ヶ月と数十万円のコストがかかります。営業事務代行は採用プロセスを省略でき、必要な時期だけリソースを確保できます。

③ SFA・CRMなどのITスキルを即活用できる

Salesforce・HubSpotなどへの実務経験を持つスタッフが対応するサービスを選べば、社内に専門人材がいなくても営業システムを活用した業務を回せます。

④ 繁忙期のみリソースを柔軟に増減できる

月の稼働時間や契約期間を柔軟に設定できるサービスが多く、繁忙期だけ利用量を増やすといった運用が可能です。正社員雇用では実現しにくい柔軟性です。

⑤ 業務の属人化・引き継ぎリスクを防げる

代行サービスはチームで対応するため、特定のスタッフへの依存が生まれにくく、担当者が変わっても業務が止まりません。マニュアル整備もサポートしてくれるサービスが多いです。

営業事務代行のデメリット・注意点

導入前に把握しておくべきデメリットも整理します。

① 社内にノウハウが蓄積されにくい

業務を外部に任せ続けると、社内に知識・経験が蓄積されません。将来的に内製化したい場合は、定期的にマニュアルを共有・整理しておく必要があります。

② 情報セキュリティの管理が必要

顧客情報・商談データなど機密性の高い情報を外部に共有します。

委託先のPマークやISMSの取得状況、スタッフへの情報管理教育、アクセス権限設計、インシデント対応フローを事前に確認することが重要です。

③ 初期の業務整理・マニュアル整備が必要

「うまく指示できない」「認識がずれる」といったトラブルを防ぐため、依頼前に業務フローと手順を整理しておく必要があります。業務設計から伴走してくれるサービスを選ぶと立ち上がりが早くなります。

④ サービスによってシステム対応スキルに差がある

「各種ツール対応可能」と謳うサービスでも、実際の対応レベルはまちまちです。

自社が使っているSFA・CRM・MAツールへの実務経験があるかを、事前に確認しましょう。

費用相場・料金の仕組み

料金タイプ

特徴

向いている企業

月額固定制

毎月一定額で一定時間を利用。予算が立てやすい

業務量が安定している企業

時間従量制

利用した時間数に応じて課金。少量から始めやすい

業務量が変動する・試したい企業

成果報酬型

業務処理量など成果に応じて課金

受発注・入力など定量化しやすい業務

一般的な費用の目安(月額固定制の場合):

プラン規模

月額費用の目安

小規模(15〜20時間/月)

30,000〜60,000円程度

標準(30時間/月)

60,000〜100,000円程度

フル活用(50時間/月)

100,000〜200,000円程度

正社員雇用との比較

比較軸

正社員採用

営業事務代行

月額コスト

25〜35万円(給与+社会保険)

3〜20万円

採用期間

1〜3ヶ月

最短1〜2週間

解約・終了

退職手続きが必要

契約終了のみ(多くは翌月〜)

ITスキル

採用時に確認が必要

サービス選定で確保できる

営業事務代行を使うべき企業・あまり向いていない企業

こんな企業は導入を検討する価値あり

  • 営業担当者が事務作業に時間を取られ、商談件数が増やせていない
  • 営業事務スタッフの採用が難しく、欠員が続いている
  • SFA・CRMの入力精度が悪く、データ品質に課題がある
  • 繁忙期だけ事務リソースを増やしたい
  • EC・広告のレポーティングが属人化しており、引き継ぎができない

関連記事: 定常業務とは?社内業務を整理して効率化する方法を解説

代行よりも先に整理が必要なケース

  • 紙でのコミュニケーションが多すぎる
  • 顧客情報の管理システムなどが存在しない
  • 少人数・月の事務作業が10時間未満で、費用対効果が合わない可能性がある

おすすめの営業事務代行サービス比較

実際にサービスを選ぶ際には、以下の5つの観点で比較することをおすすめします。

  1. 営業システム(SFA・CRM・MAツール)の実務経験があるか
  2. 業務をオペレーションに落とし込む力があるか
  3. 対応時間・レスポンス速度に実態があるか
  4. セキュリティ体制が実態を伴っているか
  5. 費用体系が自社の業務量に合っているか

主要サービスの詳細比較・料金・選び方はこちらの記事でまとめています。

営業事務代行おすすめ7選|外注・アウトソーシングサービスの選び方と費用比較【2026年最新】

まとめ

本記事では、営業事務代行の概要・業務内容・メリット・デメリット・費用相場を解説しました。

3つのポイントで整理すると:

  • 何を代行してもらえるか:定型事務(電話・書類・受発注)からSFA/CRM入力・レポーティングまで幅広く対応
  • 採用と何が違うか:コストは正社員の1/4〜1/3程度、即時対応・柔軟なリソース調整が可能
  • 向いている企業:営業担当者が事務に追われている、採用が難しい、繁忙期だけリソースを増やしたい

まずは「今、営業担当者の何%の時間が事務作業に取られているか」を確認するところから始めてみてください。その割合が高いほど、代行サービスの効果は大きくなります。

サービス詳細・料金・各社比較はこちら|営業事務代行おすすめ7選

この記事の監修者

辻田和弘のプロフィール画像

株式会社Enigol

辻田和弘

東京大学経済学部卒業後、丸紅株式会社に入社。経理部にて事業投資案件の会計面での検討・支援を担当するほか、子会社の内部統制構築、IFRS導入プロジェクト、全社連結会計システム導入プロジェクトに従事。公認会計士・税理士として長年にわたり会計・税務専門業務に携わった経験を持つ。現在は株式会社Enigolを創業し、Remoba(リモバ)経理・労務の総合監修を担当。スタートアップから中小企業・大企業まで、経理・労務を含むバックオフィス業務全般の支援を行っている。

資格
公認会計士
税理士

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