営業アウトソーシングとは?メリット・デメリット・注意点を解説

営業アウトソーシングとは?メリット・デメリット・注意点を解説

アシスタント更新日:2026-05-24

あなたの企業は、営業アウトソーシングに出遅れていないでしょうか。「営業担当者がいない」「採用しても育成に時間がかかる」「新規開拓が進まない」こうした課題を抱えながら、自社内だけで解決しようとして行き詰まっている企業は少なくありません。営業機能を外部に委託するという発想で、これらの問題をスッキリ解決できることがあります。それが営業アウトソーシングです。本記事では、営業アウトソーシングの基本概念からメリット・デメリット、料金形態、失敗しないための注意ポイントまでを体系的に解説します。

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営業アウトソーシングとは何か

営業アウトソーシングとは、自社の営業活動の一部または全部を外部の専門組織に委託することです。テレアポ・リスト作成・インサイドセールス・商談設定・フォロー架電など、営業プロセスの各工程を切り出して外部に任せることができます。

営業アウトソーシングを含む市場規模は、調査会社IDC Japanの調査によるとBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場は 拡大が続いており、矢野経済研究所の調査によると2024年度の国内BPO市場規模は 前年度比4.0%増の5兆786億円に達しています。(※)需要が高まっている背景には、少子高齢化による人手不足、市場ニーズの多様化、スピーディなセールス活動への要求といった構造的な要因があります。

近年特に活用が多いのは、広告・通信・IT業界です。業務別では、カスタマーサポートにおける電話業務への導入が目立っています。

※出典:矢野経済研究所「BPO市場に関する調査(2025年)

営業派遣との違い

営業アウトソーシングと混同されやすいのが「営業派遣」です。この2つの最大の違いはマネジメントの所在です。

営業アウトソーシングでは、業務の指揮・管理は委託先の外部組織が担います。企業側は担当者に直接指示を出すことは基本的にできません。一方、営業派遣では企業が希望する人材を派遣してもらう形のため、マネジメントは従来通り自社で行うことになります。

「結果を最優先して、外部の力で会社を成長させたい」と考えるなら営業アウトソーシングが適しています。「自社にある程度の営業ノウハウが蓄積されており、人手だけを補いたい」という場合は営業派遣の方が向いているでしょう。

営業アウトソーシングのメリット

営業アウトソーシングを利用することで、

  • 営業コストを削減
  • 競争力の強化
  • 営業のプロに委託
  • 新規顧客の開拓

のメリットがあります。

営業コストを削減できる

営業アウトソーシングには費用がかかりますが、自社で営業担当者を採用・教育するコストと比較すると、トータルでは低コストに抑えられるケースが多いです。また必要に応じて戦力を柔軟に確保・補充できるため、費用負担の最適化という面でも合理的な選択肢です。

競争力をスピーディに強化できる

人材育成には時間がかかります。自社だけでどうにかしようとすると、市場の変化に乗り遅れてしまうことがあります。営業アウトソーシングを活用すれば、新規事業のローンチや繁忙期など「ここぞ」というタイミングで即座に営業力を上げることができます。

営業のプロのノウハウを活用できる

営業アウトソーシング会社には、多数の商材・業界での支援経験を積んだ営業のプロフェッショナルが在籍しています。短期間での成果が期待できるだけでなく、代行期間中にトークスクリプトや営業プロセスのノウハウを吸収できる点も、企業が成長していくカギになります。

新規顧客の開拓が加速する

自社単体では難易度が高かった新規アプローチも、経験豊富なプロに任せることで実現できます。特に「新規開拓のノウハウがない」「リソースが足りない」という企業にとって、営業アウトソーシングは新規顧客開拓の突破口になります。

営業アウトソーシングのデメリット

営業アウトソーシングを利用することでのデメリットもありますので抑えておきましょう。

  • 赤字リスクがある
  • 営業活動のプロセスが見えにくいかも
  • 情報漏洩の心配
  • 過剰な依存

赤字リスクがある

営業アウトソーシングを活用すれば利益が必ず上向くわけではありません。特に注意が必要なのが商品単価との関係です。単価の低い商材の場合、アウトソーシングの費用を回収するために大量の契約数が必要になります。そのような意味では、高額商材の方が営業アウトソーシングに向いていると言えます。委託すれば安泰と考えず、常に費用対効果を検証する姿勢が必要です。

営業活動のプロセスが見えにくくなる

業務を外部に委託することで、日々の活動状況や顧客との接触内容が把握しにくくなることがあります。定期的な報告体制とKPIをあらかじめ合意しておくことで、透明性を担保することが重要です。

情報漏洩のリスクがある

外部に自社の商材・顧客情報・営業戦略を共有するため、情報管理の面では一定のリスクが生じます。秘密保持契約(NDA)の締結はもちろん必要ですが、NDAを結んだとしても全ての情報が守られるとは限りません。秘匿価値の高い情報を含む商材については、アウトソーシングに委託するかどうかを慎重に判断する必要があります。

過剰な依存リスクがある

代行に丸投げし続けることで、社内に営業ノウハウが蓄積されない状態に陥るケースがあります。将来的に内製化を見据えるなら、ノウハウ移転を前提とした契約設計にしておくことが重要です。

営業アウトソーシングの形態

営業アウトソーシングの形態には、

  • 成果報酬型
  • 固定報酬型
  • 複合型

があります。

成果報酬型

アポイント獲得や受注など、定めた成果に応じて報酬が発生します。無駄なコストを避けやすい反面、料金設定は売上の3〜5割程度、サブスクリプション型の商材の場合、LTV(顧客生涯価値)の1割~3割と高めの傾向です。成果の質よりも量に偏りやすい側面もあります。

固定報酬型

実績に関わらず、契約した固定費を毎月支払う形態です。予算が組みやすく継続的なPDCAが回しやすい反面、成果が出なくても費用は発生します。日当の相場は1人あたり2.5〜3万円程度が目安です。

複合型(固定+成果報酬)

固定報酬と成果報酬を組み合わせたハイブリッド型です。それぞれのメリットを取り入れながらデメリットを抑えられる設計で、近年採用する会社が増えています。費用は業者によって大きく異なるため、事前に詳細を確認することが必要です。

営業アウトソーシング利用における注意ポイント

営業アウトソーシングを利用する上で注意するべきポイントは、

  1. 自社の課題を洗い出す
  2. 依頼業務に対応しているか
  3. 赤字のリスクを検証
  4. 費用対効果の高い業者か
  5. コミュニケーションはスムーズか

です。

1. 自社の課題を洗い出してから依頼する

まず取り組むべきは業者選びよりも自社の課題整理です。「新規顧客がなかなか獲得できない」「商談で最終段階に失敗する」「取引先との関係構築がうまくいかない」など、課題は企業によってさまざまです。問題点を整理しておかなければ、優良業者に何を依頼すべきかを伝えることもできません。

2. 依頼したい業務に対応しているか確認する

営業アウトソーシング会社によって、対応できる業務内容・対応エリアはさまざまです。特定のエリアにしか対応していないケースもあるため、自社が求める業務範囲を満たしているかを事前に確認しましょう。

3. 赤字リスクを事前にシミュレーションする

アウトソーシングの費用と、期待できる売上・粗利を試算した上で判断しましょう。商品単価が低い場合は、契約数が費用を上回るかどうかを念入りに検証する必要があります。

4. 費用対効果を見極める

新規アポ獲得にかかる費用や見込み客の創出コストを基準に、期待できる最大効果を出せる業者かどうかを判断しましょう。安さだけで選ぶのではなく、費用対効果の高い業者を見極めることが重要です。

5. コミュニケーションの取りやすさを確認する

営業アウトソーシングとは一致団結して成果を上げていくパートナーシップです。面談・電話・Webなど、どのような方法でコミュニケーションを取れるかを確認しましょう。また、優良な業者であっても自社との相性が合わないケースもあるため、契約前の打ち合わせで念入りにすり合わせておくことをおすすめします。

まとめ

今回営業アウトソーシングについて、またメリット、デメリットなどについて解説をしました。営業アウトソーシングとはセールス活動の一部、また全部を外部組織に委託する方法のことを言います。

営業アウトソーシングを上手く活用することができれば、新しいビジネスチャンスの獲得にもつなげることができます。

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この記事の監修者

柳沢智紀のプロフィール画像

株式会社Enigol

柳沢智紀

株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。

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