年末調整システムおすすめランキング13選|料金・機能を徹底比較

年末調整システムおすすめランキング13選|料金・機能を徹底比較

労務更新日:2026-08-05

年末調整システム13製品を、料金・機能・連携性・無料体験・対応規模で比較。ランキングの見方や選び方、特化型・統合型の違い、2025年度税制改正への対応、中小企業向け製品まで紹介します。導入前の確認に役立つ内容です。

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本記事は、各社公式サイトおよびITreview、ITトレンド、アスピックなどの比較サイトで2026年7月時点に公開されている情報をもとに、Remoba編集部が機能・料金・導入実績・口コミ評価などを整理・比較しています。価格や機能は変更される場合があるため、導入を検討する際は、最新情報を各社公式サイトでご確認ください。

年末調整システムとは?ランキング比較の前に押さえておきたい基本

年末調整システムとは、従業員の申告データ入力から控除額の自動計算、源泉徴収票の作成までをオンラインで完結できる仕組みです。

年末調整では、扶養控除や保険料控除など複数の申告内容をもとに、従業員ごとの所得税額を再計算します。従来は紙の申告書を配布し、記入内容を目視で確認する作業が中心でした。従業員数が多い企業ほど、確認や差し戻しにかかる負担は大きくなります。

年末調整システムを使えば、従業員はスマートフォンやパソコンから質問に答える形式で申告でき、控除額の計算や提出状況の管理も自動化されます。人事労務担当者の作業時間の削減や入力ミスの防止につながる点が、導入企業が増えている理由の一つです。またテレワークが定着した企業では、紙のやり取りそのものが難しくなっているため、申告から回収までをオンラインで完結できる年末調整システムへの関心が高まっています。

関連記事:年末調整ってどんな作業?手間がかかるって本当?

年末調整システムのランキングは何を基準にしているのか

年末調整システムのランキングは何を基準にしているのか

年末調整システムのランキングは、資料請求数・レビュー数・満足度・シェア率など、集計方法によって上位に来る製品が変わります。

比較サイトごとにランキングの算出方法は異なります。資料請求数をもとにしたランキングは、広告露出や知名度の影響を受けやすい傾向があります。一方でレビュー数や満足度のランキングは、実際の利用者による評価が反映されるため、現場目線の使い勝手や運用イメージを確認しやすい特徴があります。シェア率のランキングは、導入実績の多さや市場での普及度を確認する材料になります。ランキング上位という理由だけで製品を選ぶのではなく、どの基準にもとづく順位なのかを確認したうえで、自社の従業員規模や運用方法、既存システムとの連携性などと照らし合わせて比較することが重要です。

資料請求数ランキングでわかること

資料請求数ランキングは、比較検討段階にある企業からの関心の高さを示す指標です。

資料請求数が多い製品は、公式サイトや比較記事などの情報を見つけやすい傾向があります。ただし資料請求のしやすさ、比較サイトでの露出状況などの影響を受ける場合もあるため、機能面の優劣とは切り離して捉える必要があります。

レビュー数・満足度ランキングでわかること

レビュー数・満足度ランキングは、実際の利用者による使い勝手の評価を反映した指標です。

ITreviewのようなレビューサイトでは、機能満足度・使いやすさ・導入のしやすさ・サポート品質など、項目別の評価を確認できます。満足度ランキングでは、年末調整だけでなく給与計算や労務管理全体をカバーする統合型システムが上位に入ることもあります。導入後の運用イメージやギャップを把握する際の参考になります。

シェア率ランキングでわかること

シェア率ランキングは、導入実績の多さを把握するための指標の一つです。

シェアの高い製品は、同業他社での導入事例や運用に関する情報を確認しやすい傾向があります。自社と近い規模や業種の企業で、どのような製品が利用されているかを参考にしたい企業に向いています。

年末調整システムおすすめランキングTOP5

年末調整システムのランキングで上位に挙がりやすいのは、労務管理の網羅性と導入実績、他システムとの連携性を兼ね備えたSmartHRやオフィスステーションなどの製品です。

本ランキングは、ITトレンドが公表した「年末調整(支援)システム」資料請求ランキング(2025年上半期)と、各社公式サイト・ITreview・アスピックで確認できる導入実績・機能範囲をもとに、Remoba編集部が機能範囲と料金の分かりやすさ導入実績連携性などを総合的に比較して選定しています。なお、順位は各比較サイトのランキングをそのまま転載したものではありません。

順位

製品名

おすすめ企業

選定理由

1位

SmartHR

労務管理全体を電子化したい企業

ITトレンド資料請求ランキング2025年上半期1位、労務管理クラウドとして高いシェア

2位

オフィスステーション

必要な機能だけを導入したい企業

5万社超の導入実績、必要な機能のみ選択できるアラカルト型

3位

マネーフォワード クラウド年末調整

年末調整だけを効率化したい企業

他社給与ソフトと連携しやすい特化型、e-Tax・eLTAX連携に対応

4位

freee人事労務

会計・給与もまとめて効率化したい企業

ITトレンド資料請求ランキング2025年上半期2位、AIによる入力チェック機能が強み

5位

ジョブカン労務HR

小規模企業

ITトレンド資料請求ランキング2025年上半期3位、ジョブカンシリーズとの連携により給与・労務を一元管理しやすい

同じ人気ランキングでも、資料請求数を基準にするかレビュー満足度を基準にするかで顔ぶれは変わります。次の比較表では、13製品を料金や機能別に一覧で比較できるようにまとめました。

【比較表】年末調整システムおすすめ13選を料金・機能で比較

年末調整システムは、年末調整に特化した「特化型」、給与計算と一体化した「給与型」、労務管理機能を含む「統合型」の3タイプに分けられます。

自社に適したタイプを絞り込んでから価格や機能を比較すると、選定作業がスムーズに進みます。以下の比較表で、主要13製品のタイプ・参考価格・従業員規模の目安・無料体験の有無・連携機能をまとめました。「ー」は2026年7月時点で各社の公開情報からは確認できなかった項目です。

製品名

タイプ

参考価格

従業員規模の目安

無料体験

連携(給与ソフト/マイナポータル)

特徴

SmartHR

統合型

要問い合わせ

全ての規模に対応

○(15日間)

○/○

アンケート形式の簡単入力、労務管理全般に対応

freee人事労務

統合型

月額400円~/人

全ての規模に対応

○(30日間)

○/○

AIによる入力チェック、給与・会計・労務を一元管理

マネーフォワード クラウド年末調整

特化型

月額2,480円~

全ての規模に対応

○/○

他社給与ソフトと併用可能、e-Tax連携

ジョブカン労務HR

統合型

月額400円~/人

小規模企業

○(30日間)

○/○

5名まで無料プランあり(無料枠は年末調整対象外)

オフィスステーション

統合型

年額500円~/人(※要初期費用)

全ての規模に対応

○/○

5万社超の導入実績、アラカルト選択制

弥生給与 Next

給与型

月額4,600円~

小~中規模向け

○(最大2カ月無料)

○/○

給与・勤怠・労務を一体管理

ジンジャー給与

給与型

月額300円~/人

10名以上

○/○

給与または賞与での過不足精算を選択可能

XOLOGY年末調整

特化型

要問い合わせ

500名以上(中・大規模向け)

○/ー

一問一答形式、グッドデザイン賞を受賞した操作性の高いUI

S-PAYCIAL with 電子年調申告

特化型

年額10,000円~(人数に応じた従量課金あり)

全ての規模に対応

○/○

保険料控除証明書データやマイナポータル連携に対応

年調ヘルパー

特化型

年額300円/名

○/ー

低コスト運用、前年度データの引き継ぎ

簡単年調

特化型

要問い合わせ

○/ー

スマホ撮影だけで申告完了、代行対応も充実

奉行Edge 年末調整申告書クラウド

特化型

年額10,800円/20名

○/○

マイナポータル連携、他奉行製品との拡張性

HRMOS労務給与

統合型

要問い合わせ

○/○

給与計算・労務管理とあわせて年末調整機能を利用可能

※参考価格・無料体験の内容は2026年7月時点の公開情報です。 ※連携状況は2026年7月時点の公開情報をもとに記載しています。API・CSV連携の範囲や対応製品は各社で異なります。

年末調整を電子化するメリット・デメリット

年末調整を電子化するメリット・デメリット

年末調整を電子化する最大のメリットは、申告書の回収や確認作業を効率化し、計算ミスと差し戻し件数を減らせる点ですが、導入直後は従業員への説明対応や運用ルールの整備が必要になるため、一時的に担当者の負担が増える場合もあります。

メリットとデメリットの両方を把握したうえで比較検討すると、導入後のギャップを避けやすくなります。

メリット

  • 控除額や年税額の自動計算により、手入力によるミスを防げる
  • 従業員の提出状況を一覧管理でき、催促や差し戻しの手間を削減できる
  • 紙の申告書や証明書原本のやり取りが減り、保管スペースや郵送コストを抑えられる
  • 法改正や申告書様式への対応がシステム側で行われるため、最新の法改正に追随しやすい

デメリット

  • 導入初期は操作方法の周知や従業員からの問い合わせ対応が一時的に増える
  • 既存の給与・労務システムとの連携設定に、ある程度の準備期間がかかる
  • 控除証明書を電子発行していない保険会社・金融機関もあり、紙運用が一部残るケースがある
  • システム利用料や導入支援費用などのコストが発生する場合がある

中小企業におすすめの年末調整システム

従業員数が少ない中小企業には、低コストで始められる年末調整システムが向いています。

HRMOS労務給与は、給与計算や労務管理とあわせて年末調整機能を利用できるため、バックオフィス業務全体を効率化したい企業に適しています。料金や提供機能は変更される場合があるため、導入前に公式サイトで確認しておくと安心です。年調ヘルパーや簡単年調は、比較的低コストで導入できる特化型システムであり、既存の給与計算ソフトを変更したくない企業にも導入しやすい製品です。また、ジョブカン労務HRは労務管理機能とあわせて年末調整業務を効率化できるため、人事労務全体のデジタル化を進めたい中小企業に向いています。従業員数の増加や人事労務業務の拡大が見込まれる場合は、将来的な拡張性も考慮して、特化型と統合型のどちらが自社に適しているかを比較検討するとよいでしょう。

年末調整に特化したおすすめシステム

既存の給与計算システムを変えずに年末調整だけを効率化したい企業には、年末調整特化型のシステムが適しています。

特化型は年末調整に必要な機能に絞られているため、比較的低コストで導入でき、操作もシンプルです。既存の給与システムとCSVなどで連携し、二重入力の手間を省ける製品もあります。既存システムを変更せずに導入できる点や比較的低コストで運用しやすい点から、年末調整業務のみを効率化したい企業に適しています。

マネーフォワード クラウド年末調整

他社の給与計算ソフトを使い続けながら、年末調整の部分だけをクラウド化できるシステムです。書類の配布から入力・回収・提出、過不足税額の自動計算まで一貫して行えます。申告者は「はい・いいえ」の質問に答える形式で入力を進められるため、経理知識がなくても迷いにくい設計です。e-Tax・eLTAXとの連携により、電子申告業務の効率化にも活用できます。

XOLOGY年末調整

グッドデザイン賞を受賞した使いやすいUIが特徴の年末調整専用システムです。従業員は画面の質問に一問一答形式で答えるだけで申告を進められます。入力チェック機能を備えており、記入漏れや誤入力を防ぎやすい仕組みです。担当者側は、進捗のリアルタイム管理や催促メールの一括送信、証明書原本のQRコード管理といった機能で確認作業の負担を軽減できます。

S-PAYCIAL with 電子年調申告

スマートフォンやタブレットからも申告作業を進められる年末調整システムです。従業員は画面の案内に沿って申告を進められます。保険料控除証明書データの取込みやマイナポータル連携にも対応しており、既存の給与システムとの連携機能も備えています。

年調ヘルパー

低コストでの導入・運用を重視する企業に向いた年末調整支援システムです。画面のガイドに沿って質問に答えるだけで、従業員はスムーズに申告できます。前年度データの引き継ぎ機能や、スマートフォンから証明書画像を提出できる機能を備えており、申告の手間を抑えられます。担当者は提出状況を一覧で確認でき、未提出者の把握や修正依頼にも対応できます。

簡単年調

証明書をスマートフォンで撮影・アップロードするだけで申告データ化が完了するシステムです。控除額の自動計算や前年度データの引き継ぎに加え、申告内容の確認や訂正依頼の代行にも対応しており、担当者の実務負担軽減が期待できます。既存システムと連携しながら年末調整業務を効率化したい企業に適した製品です。

奉行Edge 年末調整申告書クラウド

OBCが提供する年末調整専用のクラウドサービスです。控除証明書などをデータで提出でき、法改正に対応した申告書式が用意されています。マイナポータルとの連携にも対応し、奉行シリーズの給与・人事労務システムと連携することで、給与業務や法定調書作成まで一括して対応できる拡張性があります。

給与計算・労務管理と一体化したおすすめシステム

年末調整だけでなく、給与計算や入退社手続き、労務管理までまとめて効率化したい企業には、統合型・給与型のシステムが適しています。

統合型・給与型システムは年末調整以外の労務データも一元管理できるため、二重入力の削減や情報の一元化を重視する企業に向いています。資料請求ランキングや導入実績をみると、年末調整に加えて労務管理全般をカバーできる製品への関心が高い傾向があります。

SmartHR

多くの企業で導入されている労務管理クラウドです。年末調整はアンケート形式で回答するだけで申告から書類提出まで完了し、間違いやすい設問にはヒントメッセージが表示されます。前年の情報を引き継ぐことができるため、2年目以降の申告はより短時間で終えられます。部署や雇用形態ごとの一斉依頼や進行状況の可視化にも対応しており、社内の回収業務をスムーズかつ柔軟に進められるのが特徴です。

freee人事労務

会計ソフトで知られるfreeeが提供する労務管理システムです。年末調整のほか、給与計算・勤怠管理・入社手続きなどを一元管理できます。AIによる入力チェックで転記ミスを防ぎ、電子申告にも対応しているため、年末調整業務のペーパーレス化を進めやすい点も特徴です。また、他社サービスとのAPI連携にも対応しており、業務に合わせたシステム連携が可能です。※連携可能なサービスや連携範囲は時期によって変更される場合があります。

ジョブカン労務HR

「はい」「いいえ」形式のアンケートで申告を進められる労務管理システムです。年末調整に必要な各種帳票に対応しており、控除額・年税額の自動計算によって、担当者の確認作業を効率化できます。同じジョブカンシリーズの給与計算ソフトと連携すれば、年末調整の計算結果を給与計算へ反映できるため、二重管理の手間を省けます。なお、年末調整機能は有料プランで提供されており、無料プランでは利用できません。

オフィスステーション

5万社以上の企業に導入されている人事労務クラウドです。年末調整・労務・給与明細・有給管理など、必要な機能だけを選んで導入できる柔軟性が特徴です。他社の給与・勤怠システムとAPIやCSVで連携でき、申告内容を転記する作業の負担軽減が期待できます。社会保険労務士の試験合格者や実務経験者によるサポート体制も特徴の一つです。

弥生給与 Next

給与計算・年末調整・勤怠管理・労務管理をまとめて効率化できるクラウドソフトです。Webで回収した控除申告と月々の給与データをもとに年税額を自動計算し、契約プランに応じて法定調書などの税務書類の作成にも対応しています。最大2カ月の無料体験が用意されているため、操作性を確認してから契約に進めやすい点もメリットです。

ジンジャー給与

給与計算・年末調整・賞与計算に対応したクラウド型システムです。同シリーズの人事労務システムと従業員情報を連携させることで、1年間の給与データをもとに年末調整を自動計算できます。過不足税額の精算方法を自社の運用ルールに合わせて柔軟に設定できる点も特徴です。

HRMOS労務給与

給与計算や労務管理とあわせて年末調整を効率化できるクラウドサービスです。従業員は質問に回答する形式で申告を進められ、担当者は提出状況や進捗をオンラインで管理できます。人事・労務・給与データを一元管理できるため、年末調整業務の効率化につながります。

無料で使える年末調整システム比較

導入コストを抑えたい企業には、国税庁が提供する無料の「年調ソフト」も選択肢の一つです。

国税庁の「年調ソフト」は無料で利用できるものの、進捗管理など、企業向けクラウドシステムが備える管理機能は搭載されていません。必要な機能と費用のバランスを比較して選ぶことが大切です。

国税庁の「年調ソフト」

国税庁が無料で提供している年末調整控除申告書作成ソフトです。控除証明書データのインポートや自動計算、マイナポータル経由で取得した控除証明書データの利用にも対応しています。費用をかけずに電子化を進められます。一方で、従業員ごとの進捗管理や未提出者への一斉催促といった管理機能は備えていません。作成した申告書データは、対応する給与システムへ取り込めます。従業員数が少なく、個別対応でも運用できる企業に向いている選択肢です。

年末調整システムの選び方 ランキング上位でも必ず確認したい6つのポイント

ランキング上位の製品であっても、自社の帳票形式・入力方法・既存システムとの連携環境・法改正への対応状況などを確認したうえで選定することが重要です。

帳票の種類と出力フォーマット対応状況

源泉徴収票や法定調書など、電子化できる帳票の種類と出力形式を必ず確認しましょう。

国税庁が定める帳票様式への対応状況に加え、自社独自の様式に対応できるかどうかも比較ポイントです。既存の給与システムや会計ソフトへデータを取り込むために、 PDF・Excel・CSVなど、必要な出力形式に対応しているかもあわせて確認しておくと選定後の手戻りを防げます。

入力のしやすさ

従業員が迷わず申告を完了できるかという「入力のしやすさ」は、年末調整システム選定における重要なポイントです。

画面の質問に答えるだけの「アンケート形式」を採用しているシステムなら、IT操作に不慣れな従業員でもスムーズに手続きを進められます。

前年データの引き継ぎや入力内容の自動チェック機能があれば、 記入ミスや差し戻しの件数を抑えられます。

提出状況管理・催促機能の充実度

従業員ごとの提出状況を一覧で把握でき、未提出者への催促を自動化できる機能があるかを確認しましょう。

提出状況の更新頻度や部署・雇用形態ごとといった、フィルター機能の使いやすさは製品によって差が出やすい部分です。不備がある申告を自動で検出し、差し戻しまで一括して行える製品であれば、担当者の確認作業の負担をさらに減らせます。

既存システム(給与・勤怠・人事)との連携性

すでに給与計算や勤怠管理、人事データベースなどのシステムを利用している場合は、CSVやAPIによる連携可否を必ず確認する必要があります。

API連携に対応している製品であれば、従業員情報や給与データが自動反映され、CSVによる手作業の取り込みと比べて運用の手間を抑えられます。自社で利用している給与・勤怠・人事システムとの連携状況もあわせてチェックしておきましょう。

令和7年度税制改正への対応(基礎控除・特定親族特別控除)

令和7年度税制改正による基礎控除の見直しと特定親族特別控除の創設に対応した最新の申告書式や計算ロジックに対応しているかは、必ず確認すべきポイントです。

基礎控除は所得に応じて段階的に見直され、19歳以上23歳未満の親族を対象とした特定親族特別控除も新設されました。これに伴い、扶養控除等申告書や基礎控除申告書の様式や計算ロジックも変更されています。税制改正への対応時期や対応範囲は製品ごとに異なるため、契約前に最新の対応状況やアップデート予定をベンダーへ確認しておくことが重要です。

関連記事:扶養控除申告の際に労務担当者が確認すべき重要なポイント

関連記事:源泉徴収とは?仕組み・対象・税率・手続きをわかりやすく解説【2026年(令和8年)対応】

セキュリティ・マイナンバーの取り扱い

年末調整システムでは、マイナンバーなどの機密性の高い個人情報を取り扱うため、データの暗号化やアクセス制限、操作ログ管理などのセキュリティ体制が不可欠です。

選定時には、通信・保存時のデータ暗号化はもちろん、担当者ごとのアクセス権限設定や操作ログの自動記録機能が備わっているかを確認しましょう。システムによっては、マイナンバーをシステム内に保持しない設計や専用の管理機能・外部サービスと連携して管理するシステムを採用しており、不正アクセスや情報漏えいのリスクを抑えられます。ISMS(ISO27001)やプライバシーマークの取得状況、第三者認証の有無もあわせて確認しておくと安心です。

よくある質問

年末調整システムの導入費用はどれくらいですか?

特化型システムには、初期費用が無料の製品や、従業員数に応じて料金が変わる製品があります。統合型・給与型は機能範囲が広いため、料金は要問い合わせとしている製品も少なくありません。複数製品の見積もりを比較し、初期設定費用やサポート費用も含めた総コストを、従業員数に応じて比較・判断することをおすすめします。

従業員数が少ない企業でも年末調整システムは導入できますか?

導入可能です。年末調整に特化したシステムには、比較的低コストで利用できる製品が多く、従業員数が少ない企業でも導入しやすいものがあります。また、無料トライアルを提供している製品もあるため、従業員数が少ないうちは、無料トライアル期間で使用感を確認してから本格導入する進め方が安心です。

年末調整システムだけを単体で導入できますか?

可能です。マネーフォワード クラウド年末調整やXOLOGY年末調整などの特化型システムは、既存の給与計算システムを活用しながら年末調整の工程のみを効率化できる設計になっています。CSVやAPIなどによるデータ連携に対応した製品も多く、給与システム全体の入れ替えを予定していない企業に向いています。

2025年度(令和7年度)の税制改正には対応していますか?

主要な製品の多くは、基礎控除の見直しや特定親族特別控除の創設を反映した最新様式に対応しています。 ただし対応時期や対応範囲は製品ごとに異なるため、システム選定時には最新の対応状況を確認しておくことをおすすめします。

まとめ

年末調整システムのランキングは、資料請求数・レビュー数・満足度・シェア率など、算出基準によって順位が変わります。

そのため、順位だけで判断するのではなく、年末調整だけを効率化したいのか、それとも給与計算や労務管理まで含めて一元管理したいのかを明確にしたうえで製品を比較することが大切です。そのうえで、比較表にある従業員規模の目安や無料トライアルの有無、既存システムとの連携、税制改正への対応状況を確認すれば、自社に適した年末調整システムを選びやすくなります。ランキングはあくまで比較検討の参考情報として活用し、自社の運用に合った製品を選定しましょう。

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この記事の監修者

辻田和弘のプロフィール画像

株式会社Enigol

辻田和弘

東京大学経済学部卒業後、丸紅株式会社に入社。経理部にて事業投資案件の会計面での検討・支援を担当するほか、子会社の内部統制構築、IFRS導入プロジェクト、全社連結会計システム導入プロジェクトに従事。公認会計士・税理士として長年にわたり会計・税務専門業務に携わった経験を持つ。現在は株式会社Enigolを創業し、Remoba(リモバ)経理・労務の総合監修を担当。スタートアップから中小企業・大企業まで、経理・労務を含むバックオフィス業務全般の支援を行っている。

資格
公認会計士
税理士

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