ChatGPTで議事録を作成する方法を4ステップで解説します。ChatGPT Recordを使った録音・文字起こしの方法やプロンプト例、議事録の質を高めるコツ、機密情報を扱う際の注意点、AI議事録専用ツールとの違いまで紹介します。

ChatGPTで議事録を作成する方法を4ステップで解説します。ChatGPT Recordを使った録音・文字起こしの方法やプロンプト例、議事録の質を高めるコツ、機密情報を扱う際の注意点、AI議事録専用ツールとの違いまで紹介します。
ChatGPTを使って議事録を作りたいと考えていませんか。「録音した音声からそのまま作れるのか」「どのようなプロンプトを使えばよいのか」と迷う方も多いはずです。
ChatGPTを活用すれば、会議の文字起こしから要点を抽出し、決定事項やTODOを整理した議事録を効率よく作成できます。また、対応するプラン・環境では、録音から文字起こし・要約まで行える「ChatGPT Record」も利用できます。
本記事では、ChatGPTで議事録を作成する具体的な手順を解説します。そのまま使えるプロンプト例や議事録の質を高めるコツ、機密情報を扱う際の注意点まで紹介します。

ChatGPTでは、文字起こしされた会議内容をもとに、要約や決定事項、TODOなどを整理した議事録を作成できます。
一般的な方法は、会議を録音して文字起こしツールでテキスト化し、その内容をChatGPTに入力して議事録に整える流れです。
一方、対応するプランでは「ChatGPT Record」も利用できます。macOSデスクトップアプリから会議や音声メモを録音し、文字起こし・要約まで行うことが可能です。
利用できる機能はプランや環境によって異なるため、自社の利用環境に合わせて方法を選びましょう。ChatGPTの機能・対応プラン・利用条件は変更される場合があります。利用前にOpenAI公式情報を確認しましょう。
ChatGPTは、文字起こしされた会議内容から必要な情報を抽出し、要点をまとめたり、読みやすい形式に整える作業に活用できます。
たとえば、次のような処理が可能です。
同じ文字起こしデータでも、プロンプトで出力形式を指定することで、用途に合わせた形に整理できます。
ChatGPT Recordが使えない場合は、スマートフォンの録音アプリやAI文字起こしツールなどを組み合わせます。
基本的な流れは、次のとおりです。
録音 → 文字起こし → ChatGPTで要約・整理
一方、ChatGPT Recordを利用できる場合は、録音・文字起こし・要約までをChatGPT上で行えます。
2026年8月時点では、ChatGPT Recordを利用できます。対象プランはPlus・Pro・Business・Enterprise・Eduです。対応OSはmacOSデスクトップアプリのみです。
ChatGPT Recordを利用できる環境では、macOS版ChatGPTから録音できます。基本的な流れは次のとおりです。
ChatGPT Recordは1セッションあたり最大4時間(240分)で自動的に停止します。長時間の会議では、複数のセッションに分けて記録すると整理しやすくなります。
ChatGPT Recordでは複数の話者を区別する機能もあります。ただし、文字起こしには誤りが生じる可能性があります。固有名詞や数値、発言者などの重要な情報は、録音内容と照らし合わせて確認しましょう。
関連記事:Zoom AI議事録の作り方|AI Companionの設定手順と精度アップのコツ

ChatGPTを使った議事録作成は、次の4ステップで進めます。
まず、会議の内容を録音してテキスト化します。
文字起こしツールを利用する場合は、話者を区別できるものを選ぶと、その後の議事録作成がスムーズです。
聞き取れなかった箇所は、無理に補完せず、「不明(要確認)」などと明記しておきます。
また、会社名・商品名・人名などの固有名詞は、配布資料や会議資料と照らし合わせて修正しておきましょう。金額・日付といった重要な数値も同様に確認します。
文字起こしデータの正確性が高いほど、その後に作成する議事録も確認しやすくなります。
文字起こしができたら、ChatGPTに整理したい項目を具体的に伝えます。
たとえば、次のような項目です。
「議事録にしてください」とだけ指示するより、必要な項目と出力形式を具体的に伝える方が、修正しやすい結果を得られます。
ChatGPTが作成した議事録は、そのまま確定版として配布せず、人が内容を確認します。
特に確認したいのは次の項目です。
ChatGPTが文字起こしの内容を誤って解釈したり、元の発言にない情報を補ったりする可能性があるためです。
特に決定事項や担当者、期限など、重要な内容は、文字起こしや会議資料と照らし合わせて確認しましょう。
内容を確認した議事録は、社内のルールに沿って関係者へ共有・保存します。また、一度使ったプロンプトや議事録の形式は、テンプレートとして保存しておくと便利です。
毎回ゼロから指示を作る必要がなくなるほか、作成者が変わっても議事録の形式を統一しやすくなります。
特に、次のような項目を社内で共通して決めておくと運用しやすくなります。

ChatGPTに議事録を作成させるときは、指示の具体性が精度を左右します。「入力内容」「作業内容」「出力項目」「守ってほしい条件」の4点を伝えるのがポイントです。ここでは、用途別に3つのプロンプトを紹介します。
会議全体を整理したい場合は、次のプロンプトを利用できます。
「以下は会議の文字起こしです。内容をもとに議事録を作成してください。
【出力項目】
1. 会議名
2. 日時
3. 参加者
4. 会議の目的
5. 議題ごとの要点
6. 決定事項
7. TODO(内容・担当者・期限)
8. 未決事項
9. 次回確認事項
【条件】
・文字起こしにない内容は推測して追加しないでください
・担当者や期限が不明な場合は『要確認』と記載してください
・固有名詞や数値は原文の表記を維持してください
・見出しと箇条書きを使って読みやすく整理してください」
「推測して補わない」と明示しておくことで、原文にない情報が追加されるリスクを抑えやすくなります。
会議後に決定事項とタスクだけを確認したい場合は、次のように指示します。
「以下の文字起こしから、決定事項とTODOのみを抽出してください。
TODOは『担当者・内容・期限・確認事項』の4項目をMarkdownの表形式で整理してください。
文字起こしから判断できない項目は推測せず、『要確認』と記載してください。」
必要な情報だけに抽出範囲を絞ることで、会議後の確認やタスク管理に利用しやすくなります。
次回の会議準備にもChatGPTを活用できます。
「以下の議事録から、未決事項・継続して確認が必要な項目・期限までに確認すべきTODOを抽出し、次回会議のアジェンダ案を作成してください。
各項目について、
・議題
・確認する内容
・関連するTODO・期限
を整理してください。
元の議事録から判断できない内容は推測せず、『要確認』としてください。」
ただし、次回アジェンダはAIによる整理・提案を含む場合があります。そのまま採用せず、会議の目的に合っているか確認しましょう。

ChatGPTで実用的な議事録を作成するには、プロンプトだけでなく、入力する情報の質も重要です。次の5点を意識しましょう。
同じ発言でも、会議の目的によって重要なポイントは変わります。
会議名や目的、参加者、議題などを最初に入力すると、何を中心に整理するのかをChatGPTに伝えやすくなります。
「要約してください」だけでは、必要な項目が出力されない可能性があります。
「決定事項」「TODO」「担当者」「期限」のように項目を指定します。箇条書きや表などの形式まで決めておくと確認しやすくなります。
人名や会社名、商品名などの固有名詞は、文字起こしで誤認識される可能性があります。
金額や日付、数量なども議事録では重要な情報です。会議資料など確認できる情報がある場合は、ChatGPTに入力する前に修正しておきましょう。
議事録で特に注意したいのが、文字起こしにない内容をAIが補ってしまうことです。
「判断できない場合は要確認と記載する」「原文にない情報は追加しない」といった条件をプロンプトに入れておきましょう。
ChatGPTが読みやすく整理した文章でも、元の発言の意図と異なる可能性があります。
特に決定事項、担当者、期限、金額などは、文字起こしや会議資料と照らし合わせて確認します。
AIによる出力を下書きとして利用し、最終的な内容は人が確認する運用が重要です。

ChatGPTを議事録作成に活用する主なメリットは、次の3つです。
手作業で議事録を作る場合、録音を聞き返しながら重要な発言を拾い、文章にまとめる必要があります。
文字起こしとChatGPTを組み合わせれば、要点の抽出や文章の整形をAIで効率化できます。
人が一からまとめる作業を減らせるため、内容確認や会議後のタスク実行に時間を使いやすくなります。
議事録は作成者によって、情報の細かさや書き方が変わりやすい文書です。
あらかじめ出力項目を決めた共通プロンプトを使えば、次のような項目を同じ形式で整理しやすくなります。
ChatGPTでは、作成した議事録をもとに別形式の文章を作成できます。
たとえば、次のような形式に展開できます。
一つの議事録から複数の資料を作成できる点も、生成AIを利用するメリットです。

ChatGPTを業務で利用する場合は、正確性だけでなく情報管理にも注意が必要です。
ChatGPTは、元の発言を誤って要約したり、情報を取り違えたりすることがあります。
特に、次のような業務への影響が大きい情報は原文と照合しましょう。
議事録は「AIが下書きを作り、人が確定する」という使い方が基本です。
会議の文字起こしには、社外秘情報や取引先情報、個人情報が含まれることがあります。
そのため、ChatGPTへ入力する前に、自社の情報セキュリティ規程と利用しているプランのデータ取り扱いを確認しましょう。
個人向けのFree・Plus・Pro では、設定によって会話内容がモデル改善に利用される場合があります。
Web版の場合、プロフィールアイコンから「設定」に進みます。「データコントロール」から「すべての人のためにモデルを改善する」の項目を開きます。オフにすると、新しい会話をモデル改善に使用しない設定にできます。
一方、ChatGPT Business・Enterprise・Eduは法人・組織向けのプランです。入力・出力は、デフォルトでモデル学習に使用されません。
また、ChatGPT Recordで録音した音声データは、文字起こしのために使用された後に削除されます。音声データ自体がモデルの学習に使用されることはありません。
ただし、Plus・Proで「すべての人のためにモデルを改善する」が有効になっている場合は注意が必要です。Recordの文字起こしや生成された内容が、モデル改善に利用される場合があります。
なお、モデル学習をオフにしたからといって、業務上の機密情報を自由に入力してよいとは限りません。
自社の情報セキュリティ規程や生成AIの利用ルールを確認しましょう。必要に応じて、固有名詞の匿名化や法人向けプランの利用なども検討します。
会議を録音する際は、社内ルールや適用される法令を確認しましょう。必要に応じて、参加者から同意を得てから録音します。
ChatGPT Recordを利用する場合も、OpenAIは適用される法令を確認するよう案内しています。録音に必要な同意を得ることも案内されています。
ChatGPTで利用できる機能や利用上限は、プランや時期によって変更されることがあります。
ChatGPT Recordは、1セッションあたり最大4時間(240分)で自動的に停止する仕様です。
長時間の会議では、議題や休憩のタイミングで録音を区切り、複数のセッションに分ける方法があります。
長い文字起こしデータをChatGPTで整理する場合も、議題単位に分けて処理すると確認しやすくなります。
最新の対応プランや利用条件は、OpenAIの公式情報を確認してください。

ChatGPTとAI議事録専用ツールは、どちらが優れているというより、必要な機能によって使い分けるのが適しています。
比較項目 | ChatGPT | AI議事録専用ツール |
|---|---|---|
会議内容の要約 | ○ | ○ |
出力形式の変更 | ○ | ○ |
録音・文字起こし | 利用環境による | 対応サービスが多い |
話者識別 | 利用方法による | 対応サービスが多い |
過去会議の管理 | 利用方法による | 管理機能を備えるサービスが多い |
向いている用途 | 要約・整理・文章変換 | 録音から共有・管理まで一元化 |
※AI議事録ツールの機能はサービスによって異なります。
次のような場合は、ChatGPTを活用しやすいでしょう。
特に、生成AIをすでに業務で利用している場合は、既存の環境を活用できます。
次のような機能が必要な場合は、AI議事録専用ツールを比較するとよいでしょう。
専用ツールによって対応機能は異なります。会議の頻度だけでなく、「録音から共有までのどの工程を自動化したいか」を基準に選びましょう。
関連記事:AI議事録ツールの無料版おすすめ5選|選び方と注意点まで徹底解説【2026年最新版】
ここでは、ChatGPTを使った議事録作成でよく寄せられる疑問をまとめます。
利用環境によって異なります。
Plus・Pro・Business・Enterprise・EduでChatGPT Recordを利用できます。対応しているのはmacOSデスクトップアプリで、会議や音声メモの録音・文字起こし・要約が可能です。
それ以外の環境では、文字起こしツールなどと組み合わせて利用する方法があります。
はい。文字起こし済みのテキストを入力して、議事録として要約・整理することはできます。
ただし、利用できる機能や利用上限はプランによって異なります。長時間の会議を扱う場合は、文字起こしを議題ごとに分けて入力する方法もあります。
本記事で紹介したプロンプトをそのまま利用できます。
会議の目的や社内のフォーマットに合わせて、必要な項目を追加・削除しましょう。自社用のテンプレートに調整すると使いやすくなります。
併用できます。
たとえば、AI議事録専用ツールで録音・文字起こしを行い、その内容をChatGPTで次のように活用できます。
それぞれの得意な工程を組み合わせることで、議事録作成後の業務まで効率化しやすくなります。
関連記事:議事録AI導入で会議記録を効率化!比較・注意点・進め方を徹底解説
ChatGPTを活用すれば、文字起こしされた会議内容から議事録を効率よく作成できます。決定事項・TODO・未決事項なども、項目を指定することで整理しやすくなります。
対応するプランとmacOSデスクトップアプリでChatGPT Recordも利用できます。対応環境であれば、録音から文字起こし・要約までChatGPT上で行うことも可能です。
議事録を作成するときは、次の点が重要です。
また、機密情報を扱う場合は、自社の情報セキュリティ規程や利用プランのデータ取り扱いも確認しましょう。
録音・話者識別・議事録管理までまとめて自動化したい場合は、AI議事録専用ツールとの使い分けも選択肢になります。
まずは本記事のプロンプトを使って、文字起こし済みの会議内容から議事録を作成してみてください。