総務職は企業の規模によって担当する業務が大きく異なり、従業員のキャリアプラン等にも大きく影響を与えます。希望と違った業務であったり、さらなるキャリアアップのために転職エージェントを検討したのではないでしょうか?そこで今回は総務職の転職には業界特化のサービスがいいのか紐解いていきます。
総務職は企業の規模によって担当する業務が大きく異なり、従業員のキャリアプラン等にも大きく影響を与えます。希望と違った業務であったり、さらなるキャリアアップのために転職エージェントを検討したのではないでしょうか?そこで今回は総務職の転職には業界特化のサービスがいいのか紐解いていきます。
総務というだけあって、総務職の業務内容は多岐にわたります。
具体的には社内サービスや設備の管理、プロジェクトの企画や事務作業を担当しています。
しかし、中小企業のような小規模組織では部署が多く割り当てられず、社内の作業全般を任せる総務職も存在します。総務職の存在は正常な企業運営に欠かせず、さまざまな課題が降りかかったり、未然に問題が解決できる行動力が求められます。
ただし、未経験でもスキルがあれば職に就けるため、委託業務や派遣などで経験を積んでから挑戦してみてもよいでしょう。
総務職の業務は年度始まりや年末に集中するケースが一般的です。
例えば最初に忙しくなる4月を例にあげてみましょう。
4月には新年度に決定された企業目標や源泉徴収所得税額などの納付が立て込んでいます。
また、ゴールデンウィークを過ぎると株主総会などの社外対応業務も待っているため、様々な経理と対応業務に注力しなくてはなりません。
その次にやってくる繁忙期は年末になります。
12月の総務には社内設備の点検や決算文書などの整理がやってきます。来年度の決算に必要な書類を扱うため、適切な管理が求められます。
このように定期的に繁忙期が訪れますが、繁忙期以外は前もって業務を遂行できたりと融通が利く職場でもあります。
様々な転職エージェントがあり、どのサービスを利用したらいいか悩むのではないでしょうか?
そもそも転職エージェントとは業界の最新状況を把握し、それぞれの応募者に見合った求人情報とマッチングしてくれるサービスです。
応募者の希望や条件によってサービスを選択する方がよいでしょう。
例えば「総務職だけを狙いたい」「希望する雇用条件が明確」といった方には総務職専門の転職エージェントをおすすめします。
さらに、会社規模が大きい程、総務職の業務はより専門的になります。
そのため大企業の総務職にキャリアアップしたい方も総務職専門の転職エージェントを利用しましょう。
一方で「今まで総務職しかしてこなかった」「現状を変えていきたい」「中小企業の総務職に転職したい」という方には総合型転職エージェントや大手転職エージェントがおすすめです。
総務職を担当するにあたって、パソコンを使った事務作業ができることは絶対条件になります。
しかしながら一般的なパソコンレベルでは不十分であり、最低でもオフィスソフトを使いこなせるレベルが要求されます。
時には総務職が他部署で補えない業務に対応しなくてはいけません。
そのため「マルチタスク」「高い事務処理能力」が必要なスキルになり、スケジュール管理や社外調整がスムーズにできると重宝されるでしょう。
総務職では、他部署との連携などスケジュール調整が課題によくあがります。余裕があれば業務を前倒しで終わらせられる人材だと役職への出世もスピーディーになります。
転職の面接の際に「総務職としてのキャリアプランは?」と尋ねられることもあるでしょう。
そういったときにしっかりと回答できるように事前にキャリアプランをしっかりと構築することが最適です。
例えば中小企業の総務職を希望する場合は、総務職に限らず、人事など幅広くキャリアを積みたい方におすすめです。
また、若い頃から幹部職に出世しやすく結果を多く残すことをキャリアプランに含めてみるとよいでしょう。
一方で大企業の総務職を希望する場合は、総務職の中でも担当業務を特化することがおすすめです。施設管理のみに特化するなどにキャリアプランを絞ると効果的です。
公式サイト:https://www.bizreach.jp/
『ビズリーチ』は、ステップアップを目指す高い層の転職を支援するサービスで、高待遇の求人が取り扱われ、上層部への登用も期待できる特徴があります。
公式サイト:http://www.jac-recruitment.jp/
JACリクルートメントは、ミドルクラス以上の求職者を対象とし、外資系企業や国内大手企業と幅広いネットワークを持っています。
公式サイト:https://doda.jp/
dodaは国内最大級の転職エージェントであり、求人数の多さと厚いサポート環境が魅力です。
公式サイト:https://jp.lhh.com/
LHH転職エージェントは、専門分野に特化したキャリアアドバイスを受けられる転職エージェントです。
公式サイト: https://www.r-agent.com/
リクルートエージェントは、厚生労働省の調査で2019年の転職支援実績No.1になった転職エージェントです。
公式サイト:https://mynavi-agent.jp/
マイナビエージェントは、国内でも有数の大手転職エージェントです。
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リクナビNEXTは、転職業界大手の株式会社リクルートが運営する転職サイトです。
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パソナキャリアは、年収・キャリアアップを目指したい方におすすめの転職エージェントです。
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ASSIGN AGENT
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ASSIGN AGENTは、ハイエンド層の求人を狙う若手の転職に特化している転職エージェントです。
総務職は会社の調整役を担っています。
そのため、役職ごとよりも企業の従業員規模によって年収が大きく変化してきます。
令和4年度の厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、総務職の平均年収は43歳、491万円という結果が出ています。
日本人の平均年収は450万円ほどであるため、おおよそ平均年収ほど稼げると認識して問題ないでしょう。
さらに1000人以上の企業であれば平均年収が500万円を越え、大企業になるほどさらに高額だと推測されます。
20代前後(一般・主任):350万円~400万円
30代前半 :400万円~480万円
1000人未満企業 :~500万円
1000人以上企業 :500万円~
従業員を多く抱える企業や外資系企業であれば日本人の平均年収以上に貰え、ボーナスも含めると1000万円も期待できるのではないでしょうか。
近年の法改正が総務職に影響を与えたものは数知れません。なかでも、特に押さえておきたい動向を3つ「給与のデジタル通貨払いの解禁」「WEB3技術に関する組織や事業への活用の促進・支援」「高年齢雇用継続給付の見直し」を紹介していきます。
1. 給与のデジタル通貨払いの解禁
2. WEB3技術に関する組織や事業への活用の促進・支援
3. 高年齢雇用継続給付の見直し
給与支払のデジタル通貨払いの解禁では、今まで銀行口座に支払われていた給与を資金移動業者に振り込めるようになります。
資金移動業者とは近年身近になりつつある、決済アプリや電子マネー業者が対象になります。
従業員はライフスタイルにあった給与払いになるので便利ですが、総務職は経理が複雑になり、セキュリティ面の不安等が伴います。
「WEB3技術」はブロックチェーン技術を活用して第三者を介さずに安全な取引を行う技術です。
この技術を用いて企業同士の取引や事業発展を進めていく流れが注目されています。
非中央集権型が既存システムよりもより安全性を高めるため、総務職は押さえておかなければいけません。
2025年4月より高年齢雇用継続給付の見直しが開始され、60歳以降に同一企業にて再雇用された従業員に支給される給付金が見直されます。
具体的には60歳以降の各月に支払われた賃金の15%が今まで給付金として支払われていましたが、2025年の4月より10%に見直されます。
このことにより、高齢者の雇用環境が整えられた一方で経理が複雑になることは否めません。
総務職におすすめの転職エージェントを選ぶ際のポイントはいくつかあります。候補者によって重要視するポイントは異なりますが、ここでは一般的な選び方や活用方法を紹介します。
・業界に特化したエージェントを利用
・大手転職エージェントや総合転職エージェントも確認
・複数登録で下調べかつ相性のいい担当者(キャリアアドバイザー)をさがす
そもそも転職エージェントとは企業が費用を払って求職者を探しているため、サービスが成り立っています。転職エージェントごとにキャリアアドバイザーと呼ばれる担当者がつき、手厚くサポートをしてくれたり、非公開情報の求人を紹介してくれます。
転職エージェントにも様々な特色がありますが、自身の分野に絞られた転職エージェントがある場合は積極的に利用しましょう。
総務職のケースでは「人事や労務職」とまとめられることが多く、バックオフィスに特化した転職エージェントによく含まれます。
業界に特化したエージェントを利用することで、業界に合わせた転職やピンポイントのサポートを受けることができます。
業界に特化したエージェントの利用とともに大手転職エージェントや総合転職エージェントも必ず押さえておきましょう。
大手転職エージェントは掲載求人数が多く、いろいろな企業の情報を比較することができます。
また、非公開求人を紹介してくれることも少なくないので、登録していて損はないでしょう。
転職エージェントは担当してくれるキャリアアドバイザーによって成果が大きく変わるといっても過言ではありません。
総務職に強いキャリアアドバイザーを獲得することができれば、選考通過や転職も容易になることでしょう。例えばキャリアアドバイザーによって業界の流れや必要とする人材の理想像を教えてくれます。そのため、様々な転職エージェントを利用して最適な担当者を見つけるようにしましょう。
転職エージェントの公式サイトから「職歴」「プロフィール」を記入しながら登録手続きを開始します。
登録された情報をもとにメールや電話にて「STEP②の面談」の調整が始まります。
個別面談の前に職務経歴書が求められることが多いので、用意しておくとスムーズに手続きが進みます。
個別面談ではキャリアアドバイザーとの相性を意識して探るようにしましょう。
もし相性のいいキャリアアドバイザーと出会えた際は積極的に相談したり、本命の転職エージェントとして利用することをお勧めします。
キャリアアドバイザーによって選抜されたおすすめの求人情報が紹介され、気に入った物件に応募していきます。
雇用条件以外にも会社の雰囲気を教えてもらえたりします。
また、業界に特化した転職エージェントや業界に詳しいキャリアアドバイザーであれば、業界の動向や他社の情報を教えてくれることもあります。人気な求人は募集打ち切りがあるためとりあえず応募する姿勢でも問題ありません。
応募の後に書類選考があり、書類選考を通過すると企業面接になります。
転職エージェントでは面接対策もサポートしてくれます。自身のアピールポイントやよくある質問などを事前に教えてくれるため、万全の対策を講じましょう。
また、面接の合否にかかわらず、企業からの評価をキャリアアドバイザーから確認することができます。
今後の転職に生かしたり、企業に求められているポイントを認識することができるので、ぜひ聞くようにしましょう。
総務職の転職シーンでは資格が重要視されることはめったにありません。資格よりも資格勉強で培った知見が特に重視されますが、資格を所有することで努力のアピールができてよいでしょう。
例えば「中小企業診断士」「日商簿記検定」「外国人雇用管理主任者」などを持っておくと業務を円滑に行えるとして転職時に加点になります。
中小企業診断士とは中小企業の経営診断の業務に従事する者であり、企業課題や生産効率のアップを担っています。
国家資格としてステータスが高く、総務職のみならず転職に活用できるため人気な資格です。
日商簿記検定とは、日本商工会議所と各地の商工会議所が実施する、簿記の技能を測る検定試験です。
企業の経営記録や財政計算を業務として行います。日商簿記は1級から初級まで4クラスあります。どちらのクラスであっても履歴書に書くことができますが、基本知識を問われる3級以上が一般的とされています。
外国人雇用管理主任者とは近年増加傾向にある外国人雇用に関する専門知識を持ち、ビザ申請など外国人雇用のサポートができる資格です。
外国人雇用には複雑な法手続きがあり、「不法就労補助」を防ぐことができます。
グローバルな企業には重宝される資格です。
さて今回は総務職の転職エージェントについて基本的な知識から活用方法まで紹介してきました。転職はタイミングを見極めたり、転職エージェントを有効活用して、万全の準備が大切です。企業が求めている像をしっかりと調べ、希望の転職先を勝ち取れるように頑張りましょう。