医療事務は難しい?大変だと言われる理由や業務内容、メリットを解説

医療事務は難しい?大変だと言われる理由や業務内容、メリットを解説

アシスタント更新日:2025-04-17

医療事務を目指している方や医療事務がどのような仕事か気になっている方は数多く存在します。 医療事務は、未経験や無資格からでも挑戦できる仕事として人気がありますが、忙しいことや難しく大変といった意見や評判も多いです。 そのため、医療事務を目指す方の中には不安になっている方も少なくありません。 そこで今回は、医療事務が難しい・大変だと言われている理由や主な業務内容、働くメリットや役立つスキルなどを解説します。

医療事務とは?

医療事務とは、医療機関やクリニックで受付業務や会計業務を行うスタッフのことです。
病院には必ず設けられており、医師や看護師のサポートをしたり来院した患者の対応や個人情報の管理などをする必要があります。

医療事務になるために必要な経験や資格などがないこともあり、女性を中心に高い人気のある職種の1つです。
さらに、未経験の方や子育てでブランクのある方でも採用される求人も多いため、現在でも医療事務を目指す方は増加し続けています。
ただ、業務が多く覚える知識も多いことから働くことが大変だと感じている方も少なくありません。

医療事務が大変だと言われる理由

医療事務が大変だと言われる理由は、主に以下の通りです。

  • 繁忙期は休みが取りにくいことがあるため
  • 患者からのクレームに対応する必要があるため
  • 感染症のリスクがあるため
  • 業務量が多く覚えることが多いため

ここでは、医療事務が大変だと言われる理由を主に4つ解説します。
これから医療事務を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

繁忙期は休みを取りにくいことがあるため

医療事務が大変だと言われる理由は、繁忙期は休みが取りにくいことがあるためです。
医療業界は、閑散期と繁忙期の差が激しく閑散期であればライフスタイルに合わせて柔軟に働くことができますが、繁忙期ではなかなか休みを取ることが難しくなります。
長時間の残業や休日出勤などに加えて、スタッフ1人あたりにかかる業務負担も多くなるため、休めるタイミングが少なくなります。
そのため、今まで長時間労働や休日出勤がほとんどない会社に勤めていた方には大変と感じることが多いです。

患者からのクレームに対応する必要があるため

患者からのクレームに対応する必要があるため、医療事務は大変と言われることがあります。
病院には、子どもから高齢者まで幅広い世代の患者が来院し、医療事務は患者の対応をする必要があります。
多くの患者は親切に対応してくれますが、中にはクレームの多い患者もいます。さらに、患者の親族や付き添いの方からのクレームに対応する必要があるため、ストレスになりやすいです。
特に、待合時間が長くクレームを言われる場合などは、医療事務にあまり責任がないため、理不尽に感じて辛くなることも少なくありません。
そのため、医療事務を目指している方は、患者からのクレーム対応が必要になることを考慮しておくことが大切です。

感染症のリスクがあるため

医療事務をはじめとした医療現場で働く方には、感染症のリスクがあることも大変だと言われる理由の1つです。
特に、寒く空気が乾燥している冬の時期などは、ウイルスや細菌による感染症が流行っており、来院する患者の多くも感染症にかかっていることがあります。
そのため、医療事務として働いている方は、ウイルスや細菌が蔓延している環境で働かなくてはなりません。
さらに、感染症の患者の対応によって感染症が移ってしまうリスクもあるため、感染症対策や体調管理が欠かせない仕事です。
また、家族と住んでいる方は職場で移った感染症をさらに移してしまうリスクがあるため、注意が必要になります。

業務量が多く覚えることが多いため

医療事務は、未経験で無資格からでも働くことができる仕事ですが、実際の業務は覚えることが多く大変だと感じることが多いです。
多くの患者や医師、看護師とのコミュニケーションを通して行う業務もあるため、業務量に応じて必要な知識なども身に付けていく必要があります。
特に、医療事務として働き始めたばかりの頃は、日々覚えることや業務に追われてなかなか心が休まるタイミングがない場合もあります。
また、大切な患者の個人情報や医療データの管理や請求書の作成が必要になるため、高い集中力や正確性も大切です。
これから医療事務として働きたい方は、業務量が多く覚えることが多いということも考慮し上で目指すようにしましょう。

医療事務の主な業務内容

医療事務の主な業務内容は、主に以下の4つです。

  • 受付業務
  • 会計業務
  • レセプト業務
  • クラーク業務

ここでは、医療事務の主な業務内容と、それぞれの大変な部分や大切なことについてそれぞれ解説します。

受付業務

受付業務とは、来院した患者の受付を行い保険証や診断書の預かりや問診票の受け渡し、電子カルテの登録などを行う業務です。
保険証を預かるため、患者が加入している保険によって請求する医療費を算出する必要があるため、保険制度に関する知識が求められます。
さらに、多くの患者と丁寧にコミュニケーションを行い適切に案内する必要があるため、忙しく覚えることが多いです。
そのため、店舗の接客業務などよりも忙しく大変と感じることが多い業務でしょう。

会計業務

会計業務とは、医師の診断を終えた患者に対して医療費を算出して請求、領収書の作成などを行う業務です。
医師が薬の指示をした場合は処方箋を渡すこともあります。
医療での会計では、診断報酬点数票や医療保険などを元に医療費を算出して正確な金額を患者に請求しなければいけません。
さらに、ほとんどの業務はパソコンから行うため、医療や保険の知識に加えて、パソコンの基本的な操作スキルが必要不可欠です。
また、入力ミスや誤情報が含まれていないかしっかりと確認して、スピーディに業務を進める必要があるため、慣れるまでは多くのプレッシャーがあります。
そのため、パソコン操作や数字の計算が苦手な方にとっては難しい業務です。

レセプト業務

レセプト業務とは、レセプト(診療報酬明細書)を作成して、医療行為に対する医療報酬を請求するための業務のことです。
医療機関やクリニックにおける利益の大部分を占めているため、正確にデータを入力して作成する必要があります。
主に、電子カルテやレセプトコンピュータを用いて診療報酬明細書へのデータ入力や作成、提出など行います。
また、レセプト業務は医療機関によって毎週または毎月などのタイミングでまとめて行われるため、レセプト作成時期はとても忙しいこともあります。
そのため、レセプト作成時期は受付・会計業務に加えてレセプト作成が必要になるため、長時間労働や休日出勤が増えることも多いです。

クラーク業務

クラーク業務とは、医師や看護師の仕事をサポートする業務のことで、主に事務作業や患者対応などを行います。
また、クラーク業務には、外来クラークと病棟クラークの2種類があります。
外来クラークでは外来での患者対応や事務作業を行い、病棟クラークでは入院患者に関する対応や事務、見舞いに来た方への対応などがメインです。
クラーク業務は、医師や看護師の業務負担を軽減して、よりスムーズに業務や患者対応を進められるようにするための業務です。
そのため、医師の指示をしっかりと聞き、柔軟に対応する必要がある大変な業務でもあります。

医療事務として働くメリット

医療事務として働くことが大変だといった意見や評判が多く、実際に働いている方の中にも難しい・大変だと感じている方がいます。
しかし、医療事務として働くことで得られるメリットもいくつか存在しています。
これから医療事務を目指している方は、医療事務として働くメリットを知って、前向きに検討してみることがおすすめです。
ここでは、医療事務として働くメリットを主に4つ解説します。

未経験・無資格でも始められる

医療事務として働くメリットは、未経験・無資格でも始められることです。
医療事務として働くためには、実務経験や専門の資格を持っている必要がないため、誰でも目指すことができます。
さらに、ブランク期間が空いている方でも採用される可能性があるため、医療業界で働きたいと考えている方には、大きなメリットです。
ただ、医療事務ではさまざまな業務で多くの知識が必要になるため、事前に身に付けておくことも大切になります。

ライフスタイルに合わせた働き方ができる

ライフスタイルに合わせた働き方ができることも医療事務として働くメリットの1つです。
医療事務は、正社員や非正規、派遣社員やアルバイト・パートなどさまざまな雇用形態で採用しています。
そのため、がっつり働きたい方は正社員雇用で毎日働いたり、育児がある方はアルバイト・パートして午後のみ働いたりするなどが可能です。
ただ、繁忙期にはなかなか休みが取れずに長時間労働になる場合があるため、スケジュールや体調に応じて柔軟に対応しましょう。

専門知識を身に付けられる

医療事務として働くことで、医療や法律に関する多くの専門知識を身に付けることが可能です。
医療事務では、医師や看護師のサポートや患者の加入保険に応じた対応などをする必要があるため、業務の中で知識を身に付けていきます。
さらに、医療に関する資格やスキルを習得することで、医療事務として活躍できる人材になれるため、転職をする際にも採用される確率が高くなります。
そのため、専門知識を身に付けたい方にも医療事務はおすすめです。

将来性が高く長く続けられる

医療事務は、医療機関やクリニックでは欠かせない存在の1つなため、需要が高く将来性も期待できます。
さらに、多くの現場で人材不足が深刻化しているため、医療事務を募集している医療機関は増加し続けている状況です。
近年では、医療事務のAI・IT化に伴った人材削減を進めている現場もありますが、完全に無人で対応することは難しいため、医療事務の需要は十分にあります。
そのため、将来的にも長く働ける仕事を探している方にも医療事務はおすすめです。

医療事務を目指す際に身に付けておくと役立つスキル

医療事務は、未経験や無資格の方でも目指すことができる仕事ですが、実際の業務ではさまざまなスキルが必要になります。
これから医療事務を目指す方は、医療事務で役立つスキルを身に付けておくことで採用後に難しいと感じる機会を減らすことが可能です。
ここでは、医療事務を目指す際に身に付けておくと役立つスキルを主に3つ解説します。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、医療事務には欠かせないスキルの1つです。
日々、来院するさまざまな患者やその親族、連れ添いの方とコミュニケーションを行い受付や会計業務を行う必要があります。
さらに、医療事務同士や医師、看護師とも連携して業務を進める必要があるため、コミュニケーション能力は常に求められます。
そのため、医療事務を目指している方は、コミュニケーション能力を身に付けておくことが大切です。

パソコンの基本的な操作スキル

パソコンの基本的な操作スキルも医療事務には必要なスキルの1つです。
医療事務では、会計業務やレセプト業務で、パソコンにデータ入力をしたりシステムやソフトの操作をしたりすることがあります。
その際に、適切にパソコンの操作ができなければ業務が遅れてしまい、患者を待たせることや入力ミスによる医療事故に繋がるリスクが高いです。
そのため、基本的なパソコン操作ができる状態になった上で医療事務を目指すことが望ましいでしょう。

数字を扱うスキル

医療事務では、数字を扱うスキルも大切です。
特に、会計業務とレセプト業務では、お金や数字を数多く扱うタイミングが多いため、数字の扱いに慣れていることが大切になります。
基本的な計算処理はコンピュータが自動で行いますが、最後のミスや誤情報の確認は人の目を使って行われます。
その際に、数字を扱うことが得意でなければ正確に業務を進めることが難しくなってしまうため、数字を扱うスキルを身に付けておくことも大切です。

まとめ


医療事務は、女性を中心に人気が高い仕事であり、医療事務を求めている医療機関やクリニックも多く存在しています。
さらに、未経験・無資格からでも目指すことができる仕事ですが、実際の業務では覚えることが多くハードな日々が続くことも多い大変な仕事でもあります。
そのため、これから医療事務を目指す方は、しっかりと医療事務の大変な部分やメリット・やりがいなどを考慮した上で目指すことが大切です。

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この記事の監修者

柳沢智紀のプロフィール画像

株式会社Enigol

柳沢智紀

株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。

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