大量の名刺を効率よく管理するために、名刺管理サービスやアプリの利用を検討している方も多いでしょう。名刺管理ツールを活用することで、名刺の登録や検索が楽になり、効果的に名刺を管理できます。本記事では、名刺管理ソフトやアプリの概要と選ぶポイント、おすすめの名刺管理ソフトとアプリ15選を紹介します。
名刺管理ソフト/アプリとは
名刺管理ソフト・アプリは、スマホのカメラなどで名刺を撮影するだけで、簡単に名刺の情報を登録してくれるツールです。自分で名刺の情報をエクセル等に入力する必要もなく、紙の名刺のように仕分けや保管といった作業も不要になります。登録した名刺も簡単に検索でき、ツールによっては社内で名刺情報の共有も可能です。情報の整理や共有がスムーズになるため、業務の効率化に役立ちます。
選ぶ時のポイント
名刺管理ソフト・アプリを選ぶ時のポイントは、次の3つです。
・情報共有ができるか
・多言語に対応しているか
・セキュリティは万全か
上記3つのポイントを参考に名刺管理ソフト・アプリを選べば、導入後のミスマッチを減らせます。
では、それぞれ具体的に解説します。
1. 情報共有ができるか
名刺管理ソフト・アプリを選ぶ時のポイント1つ目は「情報共有ができるか」です。従業員が数人程度の企業や個人事業主であれば必須ではありませんが、ある程度の規模の法人であれば必須の機能です。情報共有の機能を搭載した名刺管理ツールであれば、交換した名刺の情報は社内で共有されるため、業務の効率化につながります。
2. 多言語に対応しているか
名刺管理ソフト・アプリを選ぶ時のポイント2つ目は「多言語に対応しているか」です。特に海外との取引が多い企業であれば、多言語対応は必須機能といえます。多言語に対応していない名刺管理ツールの場合、対応外の言語で記載された名刺は認識できません。その場合は名刺情報を手入力する必要があります。作業の効率化のためにも、ぜひ多言語対応の名刺管理ツールを選びましょう。
3. セキュリティを確認する
名刺管理ソフト・アプリを選ぶ時のポイント3つ目は「セキュリティを確認する」です。名刺はいわば個人情報の塊のような存在。個人情報の漏洩を防ぐためにも、プライバシーマークを取得しているツールを選ぶと安心です。またIPアドレス制限がかけられるツールを選べば、ユーザー側で外部アドレスからのアクセスを制限できます。プライバシーマークとIPアドレス制限ができる名刺管理ツールを導入すれば、より安心して利用できるでしょう。
名刺管理ソフト・アプリおすすめ15選
①Eight

Eightは、AIと手入力を組み合わせた高水準の技術力により、名刺を撮影するだけで簡単かつ素早くデータ化できる名刺管理アプリです。URLやQRコードを使いオンラインでの名刺交換もでき、名刺の情報に変更があった場合は通知が届きます。またPCやMacからでも利用できるため、外出先でも会社のデスクでもアクセス可能です。
運営会社 |
特徴 |
費用目安 |
URL |
Sansan株式会社 |
- AIと手入力を組み合わせた高い技術力でデータ化
- URLやQRコードでオンライン名刺交換できる
- 名刺情報の変更は通知が届く
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- 基本プラン無料
- Eightプレミアム:月額480円
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https://8card.net/
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②myBridge

myBridgeは、1日あたりに入力できる名刺の枚数や入力項目に上限なく、全ての機能が無料で使える名刺管理アプリです。スマホで撮影するだけで名刺情報をデータ化し、登録した情報は名前や会社名、部署や役職などで簡単に検索できます。社内のメンバーと名刺をシェアできる共有名刺帳の機能も搭載。LINEやメールを使って簡単に名刺の共有ができます。
③Sansan

Sansanは、大手企業から官公庁に至るまで8000社の導入実績がある名刺管理サービスです。個人向けの名刺管理アプリとして「Eight」も提供しており、SansanとEightでのオンライン名刺交換も可能。また11ヶ国語の多言語に対応し、名刺データ化の範囲も順次拡大中のため、海外との取引の多い企業にもおすすめです。
④名刺ファイリングCLOUD

名刺ファイリングCLOUDは、基本利用料0円で使える名刺管理サービス。スキャンや撮影するだけで名刺情報を瞬時にデータ化します。名刺データから電話発信やメール送信、地図検索もワンタッチで可能です。セキュリティについては端末に名刺データを残さず、金融機関向けシステムと同等の基準を満たしたサーバーで管理し、対策を強化しています。
運営会社 |
特徴 |
費用目安 |
URL |
株式会社NTTデータNJK |
- 高性能OCRで直ぐに名刺情報をデータ化
- 端末に名刺データを残さないため、万が一の紛失時もリスクは最小限
- 名刺データを一元管理&グループ共有
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- 基本利用料0円(名刺100枚まで)
- 名刺101枚以上は有償(2400円税別/年)
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https://cloud.mediadrive.jp/
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⑤ABBYY Business Card Reader

ABBYY Business Card Readerは25言語に対応した名刺管理アプリで、スマホで名刺をスキャンすれば全データを連絡先に保存できます。名刺の連絡先はSalesforceに送信しCSVに保存することで、Outlookや Google Contactsとの同期も可能。特に海外とのやり取りが多いビジネスマンにおすすめの名刺管理アプリです。
⑥ホットプロファイル

ホットプロファイルは、業界や業種を問わず1500社以上の導入実績を誇る、クラウド型名刺管理・営業支援ツールです。ホットプロファイルは、クライアントのWebサイトを閲覧して興味を示しているユーザーを自動通知することで、検討段階からのアプローチができるのが強み。名刺の登録やデータ化はもちろん、見込み客の発掘やマーケティングオートメーション機能など、営業支援としての機能も搭載しています。
⑦Wantedly People

Wantedly Peopleは、400万人が利用する人脈・名刺管理アプリです。1回の撮影で同時に10枚までの名刺を読み込めます。またスキャンした名刺データから関連する情報をその場で検索する機能も搭載。他にも連絡先の共有やエクセルへのインポート機能も搭載し、PCでの利用も可能。豊富な機能が全て無料で使えるのもWantedly Peopleの強みです。
⑧CAMCARD BUSINESS

CAMCARD BUSINESSは、全世界で1.1億人以上のユーザー数を誇る名刺管理アプリ「CAMCARD」のビジネス版ソリューションです。オンライン上での名刺交換と共有機能を強化し、安全かつスピーディに名刺情報を社内共有。また専門オペレーターによるデータ修正も可能で、最短5分、精度99%で名刺情報を補正し、クライアントをサポートします。
⑨メイシー

メイシーは大量の名刺を契約スタッフが人力でデータ化してくれる名刺管理サービスです。機械と人間の二重チェックによりデータ化するため、より正確に名刺情報をデータ化できます。社内での情報共有はもちろん、各種クラウドサービスやソフトとの連携も可能です。利用料無料の専用アプリをインストールすれば、外出先でも便利に使えます。
運営会社 |
特徴 |
費用目安 |
URL |
株式会社もぐら |
- 名刺を送るだけで契約スタッフが人力でデータ化
- 名刺の出張スキャンサービスあり
- データはISMS取得のデータセンターに格納、通信もSSLで暗号化
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- 月額2178円
- データ入力料金 27.5円/枚
- スキャン料金 11円/枚
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https://maysee.jp/
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⑩ApeosPlus Cards R

ApeosPlus Cards Rは、ビジネス向けの機能を搭載し、シンプルで長く使えるクラウド型の名刺管理ソフトです。スキャナーやスマホでの名刺の取り込みや社内共有、オンライン名刺交換といったビジネスに必要な基本機能をまんべんなく搭載。また基本機能に加え、必要なオプションだけを追加するといった組み合わせも自由にできます。
⑪名刺バンク2

名刺バンク2は、ユーザー数あたりの課金ではなく名刺枚数による従量課金制で使える名刺管理サービスです。ユーザー数に縛られずに使えるため、事業部内や社内全体での利用や情報共有ができます。また、国内トップクラスのクラウド基盤「Next Generation EASY Cloud」を採用しセキュリティを強化。安心安全な環境を提供しています。
⑫GRIDY 名刺CRM(ナレッジスイート)

GRIDY 名刺CRMは、ナレッジスイートが提供するSFA(Sales Force Automation)に搭載された名刺管理ツールです。名刺情報の取り込みはもちろん、名刺に記載した手書きのメモなども漏れなくデータ化します。取り込まれたデータは自動的にGRIDY SFAの顧客データに蓄積。SFA、グループウェアのデータを紐付けた一元管理、共有が可能です。
⑬THE 名刺管理 Business

THE 名刺管理 Businessは、世界シェア1位のCRMアプリ「Salesforce」のプラットフォーム上で動作する名刺管理クラウドサービスです。訂正を必要としない程の最新OCRエンジンを搭載し、名刺情報をデータ化。またSalesforceに契約していなくてもsalesforceプラットフォームごと提供されるため、Salesforceと同じ高いセキュリティ上で利用できます。
⑭トーニチ ネクスタ メイシ

トーニチネクスタメイシは、理系世界最難関と称されるインド工科大学卒エンジニアが開発した、法人向けの名刺管理ツールです。優れた品質と高いコストパフォーマンスが強みで、月額660円と法人向け名刺管理ツールでは圧倒的な低価格で利用できます。必要な機能のみを絞り込んで搭載しているため、シンプルかつ使いやすいのが特長です。
運営会社 |
特徴 |
費用目安 |
URL |
東日印刷株式会社 |
- 月々660円で運用できる法人向け名刺管理ツール
- 理系世界最難関と称されるインド工科大学卒エンジニアがシステムを開発
- 「なりすまし」などによる不正ログイン防止機能を搭載
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660円/ID/月〜 |
https://tnexta.com/
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⑮名刺de商売繁盛

名刺de商売繁盛は、社内の名刺を一括管理することで、クライアントの売上最大化を図る法人向けのクラウド名刺管理ソフトです。社内人脈の可視化による商談案件の掘り起こし、見込み顧客の抽出やメール配信等のマーケティングに活用できます。セキュリティはヤマト宅急便の運用システムを管理するデータセンター(ISMS取得)にて保管し、専門スタッフが24時間365日安定稼働を支えます。
運営会社 |
特徴 |
費用目安 |
URL |
ヤマトシステム開発株式会社 |
- 初期費用不要、ユーザー数無制限、月額費用固定で利用できる
- 名刺データはISMS取得のデータセンターにて保管
- 複数枚の同一人物の名刺を整理し顧客情報を一本化
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月額30,000円(税別) |
http://www.yamato-meishi.jp/
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まとめ
ここまで名刺管理ソフト・アプリの概要や選ぶポイント、おすすめの名刺管理ツール15選を紹介してきました。名刺管理ツールを導入すれば、名刺情報のデータ化や情報の整理、共有がスムーズにできるため、業務の効率化や販路の拡大、売上増加が期待できます。
本記事の内容を参考に、ぜひ自社に合った名刺管理ツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。