経費精算システム14選|比較ポイントと選び方も解説

経費精算システム14選|比較ポイントと選び方も解説

アシスタント更新日:2025-05-14

経費精算とは、従業員が業務を行う上での交通費や出張旅費といった費用を一旦負担し、後日会社の経費として精算する事を指します。経費精算は申請者や事務担当部門双方にかなり負荷がかかりますが、その負荷を軽減してくれるのが経費精算システムです。この記事では経費精算システムについて、選ぶ際のポイントや具体的におすすめのシステムを紹介しています。

経費精算システムとは

経費精算システムとは、経費精算の際にかかる手続きを自動化してくれるシステムです。経費精算は一般的には従業員が費用を負担した際のレシートや領収書等の証跡と共に申請書類を事務担当部門へ送ります。事務担当部門は内容を確認のうえ従業員に費用を支払うと共に、会社として仕分けなどの事務処理を行うという流れですが、経費精算システムはこの一連の流れ(システムによっては一部)をシステムで行います。従来のレシートと申請書を送るという作業の代わりに、レシートを撮影したりICカードを活用するといったことにより、申請書を作成する手間が無くなり、申請者と事務担当部門両方の手間を削減する事ができます。また、手間を削減するだけではなく、ミスや法改正への対応が漏れてしまうリスクを軽減出来たりと、コンプライアンス強化にもつながる場合があります。

なお、経費精算システムに限った機能のソフトもあれば、会計ソフトや勤怠管理などに付加機能として含まれる場合もあります。色々な事務手続きを網羅的にシステム化すれば、その分手続き間の連続性が保たれたり、抜け漏れの防止を図ることもできるでしょう。

経費精算システムの種類

経費精算システムは一般的にオンプレミス型とクラウド型に大別する事ができますので、それぞれ紹介してきます。比較的、大企業はオンプレミス型、中小企業やベンチャー企業はクラウド型を導入する場合が多いです。

オンプレミス型

昔ながらの導入形態です。自社でソフトウェアやハードウェアを購入し、自社内のデータサーバーにて運用するタイプです。特徴としては導入後は自社での運用の為、例えばカスタマイズを自由に行えたり、逆にトラブル対応を社内で行う事が必要だったりします。また、クラウド型と比較すると導入時のコストが高くなる傾向がありますが、一旦導入すると減価償却を通じて導入費用を定期的に費用化できるというメリットがあります。一方デメリットとしてはアップデートがしづらいという事が挙げられます。会計に関する取扱いは法改正に伴う対応が不可欠ですが、バージョンアップが大変だったり、メンテナンスに時間がかかる場合があります。また、最近多いリモートワークに対応できない可能性もあります。

クラウド型

近年多い形態です。メーカーが用意したサーバーやシステム、アプリケーションなどをネットワークを通じて利用するシステムです。導入後も様々アップデートや法改正の対応をメーカーがしてくれるため、自社でメンテナンスやサポートをする必要がありません。また、オンプレミス型よりも導入コストが低い傾向があり、リモートワークも比較的簡単というメリットがあります。デメリットとしては、基本的にはメーカーの仕様に従うため、自社独自のカスタマイズが難しいという点や、毎月一定の維持費がかかることが挙げられます。ちなみに、無償で提供されているクラウド型のサービスもありますが機能が限定的なため、ビジネスではあまり利用されていません。

選ぶ時のポイント

経費精算システムは数多くあるので選ぶときに悩む方も多いでしょう。続いては経費精算システムを選ぶ際のポイントを紹介していきます。

自社に合っているか

経費精算システムは様々なものがあり、それぞれで機能や得意にしていることが異なります。一般経費に強みがある、交通費のサービスが充実しているなど、特徴があります。自社の経費の消費状況に応じて選ぶことが大切です。機能という意味では、アプリを活用するもの、OCR読み取り機能があるもの、ワークフロー機能があるものなど多種に及びます。それぞれにメリット、デメリットがありますが、しっかりと効率化したい項目を考慮した上で、自社に合うものを選択しましょう。また、自社の規模にあった経費精算システムを選ぶことも必要です。なぜなら、大企業と中小企業では考慮する内容が異なり、経費精算についても手間のかかり方が異なるからです。経費精算システムによっては対象従業員規模が指定されているものがありますので、そちらや、導入実績企業を参考にしていきましょう。

費用対効果は適切か

経費精算システムを導入すると、基本的には費用がかかります。費用のかかり方としては、初期導入費用がかかるもの、従業員1人毎にかかるもの、月額性のものなど様々です。長期的な視野でコストを考えることが必要ですが、いずれにせよ費用を支出するよりも導入効果の方が大きくないと意味がありません。導入する場合には現状どれくらい経費精算に時間がかかっていて、経費精算システムを導入する事でそれがどの程度改善されるのかを計算し、採算が取れるかどうかを十分に検討しましょう。また、単純に改善時間に現れない効果も考慮する必要もあります。経費精算システムを導入する事で作業ミスを激減させることができたり、不正な経費申請を防止できたりもします。様々な効果を総合的に見て、その上で支出する費用との兼ね合いをしっかりと考えましょう。

他のバックオフィスの効率化につながるか

経費精算システムはそれだけでなく、勤怠管理や工数管理、その他会計関係の処理と一体となっている場合や、同じ会社が提供する他のバックオフィスのシステムと連携している場合があります。連携する事で経費精算だけではなく、他のバックオフィスの業務を効率化できることもあります。導入する場合には他の業務の状況やシステムの連携なども確認しておくことで、会社全体としての業務効率化を検討する事ができます。

おすすめ14選

最後におすすめの経費精算ソフトを14本ご紹介します。

1.マネーフォワード クラウド経費

マネーフォワード クラウド経費

株式会社マネーフォワードが提供するクラウド型経費精算システムです。経費申請以外にも出張精算や購買申請などにも利用可能で、また同社が提供するクラウド会計、クラウド請求書等の他のシステムも併せて使用する事でバックオフィス業務を一元管理する事も可能です。汎用的なワークフロー機能や請求書の電子処理機能も搭載しており、幅広く業務の効率化を図れます。リモートワークに対応している点も強みと言えます。

項目内容

サービス名

マネーフォワード クラウド経費

会社名

株式会社マネーフォワード

公式サイト

https://biz.moneyforward.com/expense/

2.jinjer経費

jinjer経費

株式会社ネオキャリアが提供する経費精算システムです。自動仕訳と振込データを自動で作成する仕組みがあり、電子帳簿保存法にも対応しています。アプリ対応のため、どこでもすぐに申請と承認ができるため、月末などに申請が集中する事を避ける事もできます。また、画面の分かりやすさには定評があります。

項目内容

サービス名

jinjer経費

会社名

株式会社ネオキャリア

公式サイト

https://hcm-jinjer.com/keihiseisan/

3.ジョブカン経費精算

ジョブカン経費精算

株式会社Donutsが提供するクラウド型の経費精算システムです。導入実績が2万社以上と多く、スケールメリットを生かして業界の中でもかなり安い料金で販売されています。無料プランがあるのも嬉しいところです。機能としても仕訳・振込データの自動生成や電子帳簿保存法にも対応しており、操作方法も簡単で直感的に行う事ができます。

項目内容

サービス名

ジョブカン経費精算

会社名

株式会社Donuts

公式サイト

https://ex.jobcan.ne.jp/

4.楽楽精算

楽楽精算

株式会社ラクスが提供する経費精算システムです。8,000社以上が導入しており、導入時にはメールや電話で専任担当者がサポートしてくれます。自動仕訳や電子帳簿保存法にも対応しており、ワークフローや自動読み取りの機能が人気です。また入力フォームや項目名等を自由に設計できる自由度の高さも魅力です。

項目内容

サービス名

楽楽精算

会社名

株式会社ラクス

公式サイト

https://www.rakurakuseisan.jp/

5.Concur Expense

Concur Expense

株式会社コンカーが提供する出張・経費クラウドで、「PayPay」など様々な外部サービスと連携しており、全世界で6,600万人以上利用実績があります。交通費や交際費などの処理について、スマホで隙間時間に処理する事が可能です。中小企業向けと、中堅・大企業向けの2つのプランがあるので、自社の規模に応じたプランを選びましょう。

項目内容

サービス名

Concur Expense

会社名

株式会社コンカー

公式サイト

https://www.concur.co.jp/expense-management

6.経費バンクⅡ

経費バンクⅡ

SBIビジネス・ソリューションズ株式会社が提供するクラウド型経費精算システムです。支払・仕訳業務の自動化や2022年1月施行の電子帳簿保存法に追加費用無しの標準対応しています。直感的な操作方法が人気となっており、また帳票のレイアウトも変更可能な自由度のある設計となっています。経理の専門家が担当としてサポートしてくれるのも心強いでしょう。

項目内容

サービス名

経費バンクⅡ

会社名

SBIビジネス・ソリューションズ株式会社

公式サイト

https://kb2.sbi-bs.co.jp/

7.TOKIUM経費精算

TOKIUM経費精算

株式会社TOKIUM(旧・BEARTAIL)が提供するクラウド型の経費精算システムです。領収書はスマホで撮影して申請し、原本は専用ポストに投函するだけで、オペレーターが高精度でデータ化・処理を代行してくれます。電子帳簿保存法に準拠した原本の保管・廃棄まで任せられるため、ユーザー側の手間を大幅に削減できます。導入企業の多くは従業員数50名以上で、一定の規模を持つ企業を中心に幅広く利用されています。

項目内容

サービス名

TOKIUM経費精算

会社名

株式会社TOKIUM

公式サイト

https://www.keihi.com/expense/

8.TeamSprit 経費

TeamSprit 経費

株式会社チームスプリットが提供するクラウド型経費精算システムです。扱いやすいインターフェイスにて、勤怠管理・工数管理・経費精算・電子稟議の一元管理が可能です。紙やExcelデータに点在していた情報をクラウド上にて一括で管理できるため、転記作業やチェック時間も削減できます。

項目内容

サービス名

TeamSprit 経費

会社名

株式会社チームスプリット

公式サイト

https://www.teamspirit.com/ex/

9.皆伝!ワークフロー

皆伝!ワークフロー

スミセイ情報システム株式会社が提供する経費精算システムです。交通系ICカード、出張サービス、経路検索サービスなど外部サービスの連携に強みがあり、また電子帳簿保存法にも対応しています。連携できることで申請の負荷が減るとともに、ミスも減らすことができます。なお、クラウド型とオンプレミス型2つに対応しています。

項目内容

サービス名

皆伝!ワークフロー

会社名

スミセイ情報システム株式会社

公式サイト

https://www.slcs.co.jp/products/kaiden_workflow/index.html

10.J’s NAVI NEO

J’s NAVI NEO

株式会社JTBビジネストラベルソリューションズが提供する経費精算システムです。基本的な機能はもちろん、電子帳簿保存法にも対応していますので、ペーパーレスを図れます。また、日々の経理業務をシステム化する事で、テレワークの促進にもつながっています。専任のスタッフが導入時はもちろん導入後もサポートしてくれるのも魅力の一つと言えます。

項目内容

サービス名

J’s NAVI NEO

会社名

株式会社JTBビジネストラベルソリューションズ

公式サイト

https://www.jtb.co.jp/jsnavi/lp/

11.freee経費精算

freee経費精算

freee株式会社が提供するクラウド経費精算ソフトです。対象従業金規模が10名~500名未満で、中小企業でのシェアが大きいです。経理‐会計‐振り込みが一元化されており、自動仕訳や振り込みデータの自動生成も行えます。スマホとOCR、交通系ICカードなどを利用する事でいつでもどこでも承認する事ができます。電子帳簿保存法の対応や専任スタッフが導入から運用までサポートしてくれるのも助かります。

項目内容

サービス名

freee経費精算

会社名

freee株式会社

公式サイト

https://www.freee.co.jp/expenses/

12.HRMOS経費

HRMOS経費

イージーソフト株式会社が提供する経費精算システムです。独自の基幹システムとの連携も可能で、クラウド型とオンプレミス型の両方に対応しているため、自社の運用に合わせた柔軟な導入が可能です。経費精算に必要な基本機能を網羅しつつ、見やすい画面設計と使いやすさが特徴で、電子帳簿保存法にも対応しています。

項目内容

サービス名

HRMOS経費

会社名

イージーソフト株式会社

公式サイト

https://www.ezsoft.co.jp/ekeihi/

13.Traveler’sWAN SaaS

Traveler’sWAN SaaS

株式会社日立システムズが提供する総合経費管理システムです。50名以上の企業が対象で、累計利用ユーザー数は100万人を超える導入実績があります。日本産のシステムの為、日本特有の文化やルールにも対応しています。また、導入後のサポートも充実しており、導入後もずっと安心して利用する事ができます。

項目内容

サービス名

Traveler’sWAN SaaS

会社名

株式会社日立システムズ

公式サイト

https://www.hitachi-systems.com/ind/travelerswan/

14.MAJOR FLOW Z KEIHI

MAJOR FLOW Z KEIHI

パナソニック ネットソリューションズ株式会社が提供する経費精算システムです。中堅〜大企業を主な対象とし、申請から支払い処理までを一元管理できます。柔軟なワークフロー設計が特徴で、記入内容に応じた条件分岐や並列承認といった複雑な承認ルートにも対応可能です。電子帳簿保存法にも対応しており、法令遵守も安心です。

項目内容

サービス名

MAJOR FLOW Z KEIHI

会社名

パナソニック ネットソリューションズ株式会社

公式サイト

https://majorflow.jpn.panasonic.com/keihi/

Remobaアシスタント

Remobaアシスタント

Remobaアシスタントは、株式会社Enigolが運営するリモートアシスタントサービスです。

バックオフィス業務を中心に、データ入力やスケジュール管理、翻訳、経理、労務、webサイト運用など、幅広いサポート業務に対応しています。

Remobaアシスタントを導入するメリット

  • 効率的な働き方事務作業から解放されることで、営業なら営業活動、経営なら経営業務などやるべきことに集中することが可能となり、成果が出やすい職場環境に変化します。
  • 即対応直ぐに導入することができて労働力不足から解放されます!急に社員が退社したときにも助かります。
  • コスト削減採用募集費用、面談・選考する手間、保険料、在籍スペース、機器の費用もかからないのでコスト削減ができます。
項目内容

サービス名

Remobaアシスタント

会社名

(株)Enigol

対応メニュー

  • スケジュール調整:会議室の予約、クライアントとのアポイントメント調整とリマインド/出張手配(日時、場所、宿泊先のホテルや、電車・航空券・バスのリサーチ)。
  • メール対応:秘書としてCCにクライアント様を含み、返信チェックおよびアラート、社内メール対応。顧客に対してのDM対応や、営業メールの送付。お問い合わせメールへの返信など様々な形で対応可能。
  • リサーチ調整:セミナー場所のリサーチ、会食場所のリサーチ、コワーキングスペースリサーチ、会議室リサーチ、発注先のリサーチ、競合価格リサーチ、競合調査リサーチ、物件のリサーチ、情報リサーチ、メディアのリスト化。
  • データ入力・編集:データ入力、データの編集、データ集計、AI・機械学習用のアノテーション、データの転記、議事録の文字起こし、サマリーの作成、資料作成、手書き資料のデータ化、クラウドのデータ管理代行(Box、Dropbox、Googleドライブ、One Drive)および整理、マニュアルの作成、ECの商品登録、レビューコメントへの返信・Salesforce等の社内システムの入力。
  • 翻訳:英語でのメール作成、資料の英語化または翻訳、翻訳会社への依頼。*現在は英語での対応のみとなります。
  • 経理:請求書発行、請求書送付、売上・入金確認。
  • 労務:入社手続き、人事マスタの管理・変更、回収連絡、勤怠データの集計。
  • 営業事務:メール返信・受発注処理・FAXの受信データの処理・契約書の手配・salesforce/その他SFAへの入力・CRMシステム入力。
  • その他アシスタント業務:メディアの出演交渉、名詞やパンフレットの依頼代行、アンケートの送付、取材依頼代行、配送手続き、SNSの予約投稿、各種申込み(各お問い合わせ・書類やホワイトペーパー取り寄せ)、備品の購入依頼、悪質ユーザへの対応。

詳細

Remobaアシスタントの主な特徴として、チームでのサポートや採用基準の厳格性、ITリテラシーが高いことが挙げられます。

  • 採用プロセスの厳格化弊社独自の採用基準で厳格にアシスタント候補者をスクリーニング。アシスタントに重要なスキルや、独自のホスピタリティテストと面談を実施。
  • リモートアシスタントに特化した教育:ITツールの利用法や、日々のコミュニケーションの方法などアシスタントに対してオンラインで働くことに特化したスキル教育・研修を行うことで、クライアント様へのサービス提供をスムーズに行えるようにします。
  • リモートでのアシスタント:オンラインなので全国から優秀なアシスタントを集めます。また、全国のクライアント様に対して対応可能です。Remobaアシスタントはオンライン対応に慣れているので、ITリテラシーが高く、Slackやチャットワークなど普段ご利用のコミュニケーションツールで対応することが可能です。
  • チームでのサポート:チームでクライアント様をサポートすることで、品質を高水準に保つだけでなく、長い期間安定してクライアント様をサポートできる仕組みが整っています。

公式サイト

https://remoba.biz/assistant

まとめ

いかがだったでしょうか?経費精算システムにより、煩雑な経費精算の処理を簡素化する事ができます。処理時間が減ることで残業時間を削減することができたり、空いた時間でより付加価値の高い仕事をすることもできます。紹介してきたようにメリット・デメリットがそれぞれあり、また多くの種類があります。導入する際には事前にしっかりと自社の環境や企業規模、今後のビジョン等を総合的にみて導入有無を検討していきましょう。

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この記事の監修者

柳沢智紀のプロフィール画像

株式会社Enigol

柳沢智紀

株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。

資格
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