法務職は現在の社会情勢により需要が高まっています。その技能は専門性も高いため転職でも有利に働きます。しかし、転職は年齢やこれまでのキャリアに左右されることもあるため、需要があってもすぐに転職できるとは限りません。そこで転職を成功に導いてくれるのが、エージェントです。法務職を得意としている、専門としているエージェントもありますが、どんなエージェントを選ぶか、キャリアアドバイザーと伴走するかにより転職の成功が左右されます。本記事では、法務転職の成功のポイントとオススメエージェントを徹底解説します。
法務職は現在の社会情勢により需要が高まっています。その技能は専門性も高いため転職でも有利に働きます。しかし、転職は年齢やこれまでのキャリアに左右されることもあるため、需要があってもすぐに転職できるとは限りません。そこで転職を成功に導いてくれるのが、エージェントです。法務職を得意としている、専門としているエージェントもありますが、どんなエージェントを選ぶか、キャリアアドバイザーと伴走するかにより転職の成功が左右されます。本記事では、法務転職の成功のポイントとオススメエージェントを徹底解説します。
新型コロナウィルス感染症の感染拡大が落ち着き、企業は積極的な企業活動を行うにあたり、法務職のニーズは高まっており、求人数は増えることが予想されます。
様々な部分で価値観や、働き方などがこの数年の間に変化が起こってきました。そのことにより、大手企業を中心にコーポレートガバナンスの強化やコンプライアンスへの意識、リスク管理などが向上しています。また、SDGsに対する取り組みなども広がっています。
他にも、株式公開や上場の準備を進める企業が増えています。新規、ベンチャー企業でも、新たなサービス開始にあたり、契約や商標などの法的な手続きや確認が不可欠なため、法務職の需要は大きいと考えられます。
法務の平均年収は550〜590万円ほどと言われています。専門職であるため、一般的には高めと言えます。20代では300万円代、30代は500万円代、40代になると500〜700万円代です。キャリアや、企業規模や業務内容、持っている資格により幅が広くなります。
法務職の平均転職回数は0回から6回以上。 転職回数ごとの平均年齢は、転職経験なし、または1回の平均年齢が30代、2、3回が40代前半、 4回以上が40代後半となっています。
法務を目指している人は法学部や法科大学院出身者が多数です。法の専門職になるので、弁護士、司法書士、行政書士などの士業資格があれば転職に有利になります。他には、企業の財産や権利を保護する仕事もありますので、知的財産管理技能検定、ビジネス実務法務検定、ビジネスコンプライアンス検定なども生かすことができるでしょう。大手や、海外との取引があるような企業を志望する場合にはTOEICなどの語学に関する資格も必要です。
では、転職を考えたときに利用するのが転職サイトや転職エージェントです。転職サイトを活用して、自力で転職活動をすることもできますが、仕事をしながら仕事探しからエントリー、転職先とのやりとりをするのは負担が大きいもの。そこで、これらの工程を一括でお任せできるのが転職エージェント。利用することが転職への近道、成功のポイントといっても過言ではありません。そこで、転職エージェントを利用する上でのメリットとデメリットを解説します。
エージェントは多くの企業や求職者との関わりを持っています。現状の業界の市場動向なども含め、最新の情報を得ることができます。動向がわかることで、いつ転職活動をすべきか、どの企業が今、積極採用を行っているかなども含めて情報は大きな転職の味方となります。
転職活動において、自己分析は重要で「なんのためにするのか」が明確になっていなければ、採用担当者に対しても的確な自己アピールができません。他にも、どんな貢献ができるか、自分の強みを活かせるか、どんな働き方をして、採用されたらどんな貢献ができるかなどしっかりまとめておく必要があります。エージェントを利用することで、キャリアプランナーと面談をしながら自己分析を行い、向いている企業やポジションなどを明確にすることができるのです。客観的に分析することは、一人では難しいでしょう。そんな時に担当のプランナーに相談できるのは心強いでしょう。
自己分析同様に、履歴書などエージェントのフォーマットに沿って記入し、書類の作成に関してもプランナーが添削をしてくれるなど、エントリーまでの準備が簡単です。また、複数にエントリーしたりする時にも同じ書類を使いまわしたり、次のエントリーに向けて修正を手伝ってくれるなどもエージェントならではです。
面談を繰り返すことで、自身の転職活動や仕事や生活など見直しを図り、客観的かつ、的確なアドバイスを受けて、今後のキャリアプランについても考慮しやすくなります。年齢や年収なども含め、今後どのように働いていきたいかなどをまとめることができます。
メリットがあればデメリットとなる部分があります。自身にとってはマイナスになるのか検討してみると良いでしょう。
転職サイトの場合は、自分が良いと感じた企業にすぐにエントリーをして、順調にいけばすぐに面接という流れになります。しかし、エージェントを利用する場合にはキャリアプランナーとの面談、自己分析のテスト、履歴書の添削などを経てエントリーとなります。このような行程の分、エントリーまでに時間がかかります。
転職サイトは様々な条件を入力しながら、多くの求人を検索、検討できます。しかし、エージェントは面談や現在求職をしている企業などを見て、企業を紹介してくれます。そのため、ある程度限られた求人にしか触れることができません。
求人サイトと転職エージェントの両方を併用することで、求人サイトで幅広く求人を確認しながら転職エージェントで具体的なアドバイスを受け取るなどして、自分に合った転職先をより効率よく見つけていくことが可能になります。
企業側のエントリーや求職の状況により、求めている仕事がない場合や、プランナーの判断などにより、自分が求めていない仕事、法務職とは関係のない仕事を進められることもあります。急いで転職をしたい場合などは、そのような紹介が負担と感じることもあるかもしれません。
プランナーが法務職のマッチングの経験がない、性格や考え方にミスマッチがあった場合は、効率的な転職が望めません。プランナーとは転職が成功するまで伴走するイメージが大事です。
転職エージェントの口コミを確認したり、法務職の転職に特化したエージェントを利用するなどの対策を行いましょう。
エージェントは様々な職種の企業を紹介してくれますが、特化型のエージェント、特定の業界を得意とするエージェントがあります。
法務職への転職ならば、管理部門や士業に特化したエージェントにエントリーしてみるのも良いでしょう。特化型のエージェントには、その部門の仕事も集まってきます。また、プランナーも企業情報や、法務職の企業にも強いパイプを持っている場合もあります。
先述したように、法務職への転職の実績がどれくらいあるかにより、確率も変わってきます。これまでどのような企業への転職実績があるか、法務職に関してはどのくらい熟知しているかなども含め、直接確認しても良いでしょう。
数多くの転職エージェントが存在する中で、各社様々な強みや特徴があります。それぞれの転職エージェントの特徴や実績を把握して、自分の転職にフィットしたエージェントなのかなど考慮して選択をすることで効率的な活動に結びつきます。
公式サイト:https://no-limit.careers/
NO-LIMITは弁護士・インハウス・法務特化の転職支援エージェントで、業界の専門知識を活かして求職者に最適な求人情報を提供しています。
JACリクルートメントは外資系企業やグローバル企業の求人情報に特化した転職サポートサービスを提供しています。
公式サイト:https://beet-agent.com/
BEET-AGENTは、法務などの管理部門に特化した転職エージェントであり、上場企業やIPO準備中の企業の求人を豊富に提供しています。特に管理職のキャリアアップを目指す方におすすめのエージェントです。
エージェントを利用することなどを通して、法務職転職を成功させるポイントについて解説します。
先述したように、自身の転職の目的から入社後自身のどのような能力でどのように法務、リーガルサービスの下支えができるか、貢献できるかなど、自己分析をしっかり行います。これは書類作成から始まり、面談でもしっかりと自分の意思を伝えるためのポイントとなります。企業側もしっかりと意思を持った人材を採用したいと考えていますので、きちんと自分の考えや信念、思いを伝えることが成功へと導きます。
転職エージェントは1カ所でなく、複数の活用をしましょう。先述したように、それぞれのエージェントには特徴や強みがあります。それを幅広く活用しましょう。また、法務職のニーズが高まっていても、年齢やスキル、転職回数、エントリーのタイミングなどによりすぐに転職が成功するとは限りません。複数のエージェントを利用し分母を広げ、確率を高めましょう。
先に紹介したように、法務職に強い転職エージェントがあります。これまでの実績やノウハウ、情報などあらゆる角度から法務職の転職を熟知していそうなエージェントを利用します。例えば、2つのエージェントを利用する場合、確率を高めるために特化型のエージェントを1件、幅広い職種に対応するエージェント1件などでバランスを取るのも良いでしょう。
最後に、転職で失敗しないためのポイントを整理します。何度も失敗を繰り返すと、法務職に自分が向いていないのでは、何か問題があるのではないかなど、自分自身を否定したくなることもあるでしょう。しかし、向き不向きや自身の問題よりも、書類や面談、その回答やや対応に問題がある場合もあります。よく問題になりがちな部分を解説します。
なんとなく、今の職場が嫌だから、人間関係に疲れた、これは実際に転職するときの引き金になる問題です。しかし、この転職理由をあらわにしてしまうと、採用側は良い印象は持ちません。自分の会社を逃げ場にされても、人材として本当に貢献してくれる人物なのか、評価に値しないといっても過言ではありません。先のような理由があったとしても、転職活動をする中で、なぜ転職したいのか、その企業に転職したいのかなどをきちんと思いや誠意を持って答えるだけの理由を明確にしておきましょう。
転職活動に成功しても、転職後失敗した、前職の方が良かったと感じるようでは困ります。そのためには、活動中に転職先の経営状況や内容を調べ、安定して長く勤めることができる会社なのかをリサーチすることがポイントです。給与が求人の内容と違った、休みが取れない、条件面で違うことが多すぎる、法務職を希望したのに、違う仕事をさせられるなどの状況にならないように、事前の下調べは重要です。
転職理由や、志望動機の頭に、給与・報酬を置くと思ったような転職はできないことが多数です。キャリアアップの場合もありますが、大きな割合で、転職の回数が増えるほど給与が下がると考えておいた方が良いでしょう。また、前職ではこのようなポジションにいた、このようなやり方をしていた、これが当たり前だったなど前職のルールを持ち込むと、面接でも転職後でもマイナスのイメージになりがちです。自分の考え、自信を持つことは大切なことですが、それを押し付ける、過度になるのは若い人にも、上司にも嫌がられます。採用側は、新たな環境に慣れ、社風や仲間を受け入れながら臨機応変、柔軟な対応ができる人材を求めています。
転職の理由として、人間関係に辛い思いを抱えている方も多いでしょう。先述したように、面談などで、転職理由で人間関係を露わにすることは控えられますが、把握しておくことは大事です。プランナーは採用担当者と日常的にコンタクトをとり、訪問しているのである程度の内容は把握しているはずです。プランナーに確認してみましょう。また、最近はWEBの口コミサイトで職場の人間関係や雰囲気などを掲載しています。このようなサイトを利用し、把握しておくことで、失敗を防ぎ、転職後も円滑な関係を築くことができるでしょう。
現在の社会情勢を踏まえ、法務職はリーガルサービスを重要視する企業で必要とされ、需要の高い職種です。また、これまでは外部委託だった企業でも、専門職として専任化する傾向にあります。未経験者であっても、キャリアアップの場合も、今回紹介をした転職を成功させるポイントを押さえながら、エージェントをうまく活用してみてはいかがでしょうか。エージェントは全て無料で利用できますので、まずはWEBから相談してみることからスタートしてください。
株式会社Enigol
株式会社リクルートホールディングスにIT人材として新卒入社し、集客戦略やマーケティング業務を経験後、SaaS事業部で事業開発を経験。その後、PayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。SaaSサービスやAPI連携について、日々調査している。