【2025年最新】法務職の転職市場動向
法務職の需要
新型コロナウィルス感染症の感染拡大が落ち着き、企業は積極的な企業活動を行うにあたり、法務職のニーズは高まっており、求人数は増えることが予想されます。
様々な部分で価値観や、働き方などがこの数年の間に変化が起こってきました。そのことにより、大手企業を中心にコーポレートガバナンスの強化やコンプライアンスへの意識、リスク管理などが向上しています。また、SDGsに対する取り組みなども広がっています。
他にも、株式公開や上場の準備を進める企業が増えています。新規、ベンチャー企業でも、新たなサービス開始にあたり、契約や商標などの法的な手続きや確認が不可欠なため、法務職の需要は大きいと考えられます。
法務職の平均年収
法務の平均年収は550〜590万円ほどと言われています。専門職であるため、一般的には高めと言えます。20代では300万円代、30代は500万円代、40代になると500〜700万円代です。キャリアや、企業規模や業務内容、持っている資格により幅が広くなります。
法務職の平均転職回数
法務職の平均転職回数は0回から6回以上。 転職回数ごとの平均年齢は、転職経験なし、または1回の平均年齢が30代、2、3回が40代前半、 4回以上が40代後半となっています。
法務転職で活躍する資格・スキル
法務を目指している人は法学部や法科大学院出身者が多数です。法の専門職になるので、弁護士、司法書士、行政書士などの士業資格があれば転職に有利になります。他には、企業の財産や権利を保護する仕事もありますので、知的財産管理技能検定、ビジネス実務法務検定、ビジネスコンプライアンス検定なども生かすことができるでしょう。大手や、海外との取引があるような企業を志望する場合にはTOEICなどの語学に関する資格も必要です。
転職エージェントを利用するメリットとデメリット
では、転職を考えたときに利用するのが転職サイトや転職エージェントです。転職サイトを活用して、自力で転職活動をすることもできますが、仕事をしながら仕事探しからエントリー、転職先とのやりとりをするのは負担が大きいもの。そこで、これらの工程を一括でお任せできるのが転職エージェント。利用することが転職への近道、成功のポイントといっても過言ではありません。そこで、転職エージェントを利用する上でのメリットとデメリットを解説します。
転職エージェントを利用するメリット
業界の情報の入手が可能
エージェントは多くの企業や求職者との関わりを持っています。現状の業界の市場動向なども含め、最新の情報を得ることができます。動向がわかることで、いつ転職活動をすべきか、どの企業が今、積極採用を行っているかなども含めて情報は大きな転職の味方となります。
自己分析ができる
転職活動において、自己分析は重要で「なんのためにするのか」が明確になっていなければ、採用担当者に対しても的確な自己アピールができません。他にも、どんな貢献ができるか、自分の強みを活かせるか、どんな働き方をして、採用されたらどんな貢献ができるかなどしっかりまとめておく必要があります。エージェントを利用することで、キャリアプランナーと面談をしながら自己分析を行い、向いている企業やポジションなどを明確にすることができるのです。客観的に分析することは、一人では難しいでしょう。そんな時に担当のプランナーに相談できるのは心強いでしょう。
書類などの準備が簡単
自己分析同様に、履歴書などエージェントのフォーマットに沿って記入し、書類の作成に関してもプランナーが添削をしてくれるなど、エントリーまでの準備が簡単です。また、複数にエントリーしたりする時にも同じ書類を使いまわしたり、次のエントリーに向けて修正を手伝ってくれるなどもエージェントならではです。
今後のキャリアプランを考慮できる
面談を繰り返すことで、自身の転職活動や仕事や生活など見直しを図り、客観的かつ、的確なアドバイスを受けて、今後のキャリアプランについても考慮しやすくなります。年齢や年収なども含め、今後どのように働いていきたいかなどをまとめることができます。
転職エージェントを利用するデメリット
メリットがあればデメリットとなる部分があります。自身にとってはマイナスになるのか検討してみると良いでしょう。
エントリーまでに時間がかかる
転職サイトの場合は、自分が良いと感じた企業にすぐにエントリーをして、順調にいけばすぐに面接という流れになります。しかし、エージェントを利用する場合にはキャリアプランナーとの面談、自己分析のテスト、履歴書の添削などを経てエントリーとなります。このような行程の分、エントリーまでに時間がかかります。
幅広く求人を確認できない
転職サイトは様々な条件を入力しながら、多くの求人を検索、検討できます。しかし、エージェントは面談や現在求職をしている企業などを見て、企業を紹介してくれます。そのため、ある程度限られた求人にしか触れることができません。
求人サイトと転職エージェントの両方を併用することで、求人サイトで幅広く求人を確認しながら転職エージェントで具体的なアドバイスを受け取るなどして、自分に合った転職先をより効率よく見つけていくことが可能になります。
関係のない仕事を勧められる
企業側のエントリーや求職の状況により、求めている仕事がない場合や、プランナーの判断などにより、自分が求めていない仕事、法務職とは関係のない仕事を進められることもあります。急いで転職をしたい場合などは、そのような紹介が負担と感じることもあるかもしれません。
プランナーとのミスマッチがある可能性がある
プランナーが法務職のマッチングの経験がない、性格や考え方にミスマッチがあった場合は、効率的な転職が望めません。プランナーとは転職が成功するまで伴走するイメージが大事です。
転職エージェントの口コミを確認したり、法務職の転職に特化したエージェントを利用するなどの対策を行いましょう。
法務職の転職エージェントの選び方とは
エージェントは様々な職種の企業を紹介してくれますが、特化型のエージェント、特定の業界を得意とするエージェントがあります。
特化型のエージェント
法務職への転職ならば、管理部門や士業に特化したエージェントにエントリーしてみるのも良いでしょう。特化型のエージェントには、その部門の仕事も集まってきます。また、プランナーも企業情報や、法務職の企業にも強いパイプを持っている場合もあります。
実績の有無
先述したように、法務職への転職の実績がどれくらいあるかにより、確率も変わってきます。これまでどのような企業への転職実績があるか、法務職に関してはどのくらい熟知しているかなども含め、直接確認しても良いでしょう。
転職エージェントの特徴を把握する
数多くの転職エージェントが存在する中で、各社様々な強みや特徴があります。それぞれの転職エージェントの特徴や実績を把握して、自分の転職にフィットしたエージェントなのかなど考慮して選択をすることで効率的な活動に結びつきます。
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